2011年12月10日

エゾ鹿猟には魔物が存在する。

狩猟は男の本能を揺さぶる大きな魅力のあるスポーツですが、その中でもエゾ鹿猟には又別格の魅力があります。

日本鹿の中では群を抜いて大きく且つ食べて美味しいのも魅力ですが、それだけでは無く特に対大物戦には何か魔物が潜んでいる様な気がします。
エゾ鹿はスコープを通して対戦するとそのド迫力が良く分かります。
本州鹿より2倍位大きい事から迫力も2倍程度位は頭に浮かぶと思いますが、実はそんな程度ではないのです。


成功率たった13%の大物戦:(超大物戦は成功率0%)
2011年度の紋別スクールでは平均値では実戦経験4年程度スコア10頭程度のスコアの生徒達が角長70cm以上の大物エゾ鹿を7頭捕獲しました。
僅か3.5日程度の滞在の中で大物が捕獲出来る事自体素晴らしい事なのですが、実は出会いは更に3倍以上あったのです。

何と生徒の合計で23回も失中し、12回も未回収を出しています。もちろんその殆んどは大物或いは捕獲には成功しませんでしたが何割かは角長80cmクラスの超大物です。
つまり合計で僅か16日の実戦中に大物7頭を捕獲し他に35回もミスをしているのです。

毎日2.6回も大物と勝負(小物も含めれば勝負回数は5.69回/日)出来る事も凄い事なのですが、それは単に北海道が優れた猟場であり、その素晴らしさが世界ダントツを示しているデータに過ぎません。

エゾ鹿猟の魔物とはかなりの経験を積んでも何故か捕獲には成功出来ない事です。
例としましてすでに3年で10頭も倒している多くの生徒達ですが出会った大物の中で捕獲に成功したのはたった17%でした。(超大物に対しては成功率0%)

なぜ残りの83%はミスってしまうのか、実はエゾ鹿の大物戦には対戦した事のある人しか分からないド迫力があり、この陰に魔物が存在するのです。

3年よりもっともっとたくさんの経験を積んでいる生徒達を持ってしてもこの数値はあまり変わらず、魔物には中々勝てずにもがいているのが現状です。

栃木からのある生徒の場合、実戦経験40年弱スコアは130頭程度で北海道歴がその半分弱位です。その彼を持ってしても角長70cmの大物までは迫力負けせずに対戦できるのですが、角長80cmの超大物になるとコテンパンと言う感じで連続負けしてしまいます。

彼は私のスクールに通って8年になり、ここに来たのもその超大物との対戦が目的です。
もちろん彼の目標は我がスクール以前もそう言う超大物との対戦ですが、北海道複数の他の地域の約10年ではその出会いが少な過ぎて話にならず、私のホームページを見て対大物戦に憧れて我がスクールに移って来ました。

そして8年間で正味35日の実戦の間に超大物とは10数回対戦してやっと念願の角長81cmを捕獲する事が出来ました。


もう1人、神奈川からの生徒は実戦歴15年強、スコアは50頭強です。彼は6年で29日の実戦をスクールで体験しこの間に40頭強を倒しました。70cm級大物のハードルはすでに5年前にクリアしており、超大物との対戦もそろそろ10回に近くなっているのですが、まだもう少し時間が必要な様です。

対大物や超大物戦とて一般の獲物に比べて特別の問題は何もありません。距離も150m程度、ただデカイだけなのです。ところが何故か弾は何時もの様に命中しなく、失中もしくは未回収になってしまう事が多いのです。そしてそうならない様に慎重が過ぎますと撃つ前に逃げられてしまうのです。

デカイ事で撃つ側がやや不利になる唯一の点としましてはより正確に急所を撃たないと未回収になり易い事だけです。実際心臓を撃ちますとちゃんと命中しても200m以上走ります。そして超大物の場合は弾が貫通しない事が多く出血痕を追跡すると言う事も難しくなります。


講師でもまだ勝てたとは言えない超大物戦
これがエゾ鹿の大物戦の現状です。物凄いド迫力に負けてしまうのです。
傍から見れば単に対戦相手が多少デカイだけ、なのに成功率が10%台なのです。
筆者の経験は約30年でスコアは1000頭を超えていますが、その私でもまだこの魔物に完全に勝ったとは言えません。

2011年度のデータでは15日間に12頭の大物&超大物を捕獲していますが、ミスした方は16回もあります。成功率はまだ43%、失敗率の方が多く57%です
これではまだ余り負けなくなった程度で勝てる様になったと言うには程遠いデータです。

下記写真の様に連続で上手く行く時もありますのでかなり進歩したとは思いますが、そうでない反対の時もあり総合的にはまだ失敗の方が多いのです。

2011.11.15. 大物トリプル捕獲79cm、79cm、75cm、 11.19. 大物ダブル捕獲72cm、77cm

対戦相手が少し大きいだけでなぜこうなるのか、魔物がいるとしか言い様がありません。
超大物でも平静に射撃が出来る様になるその日が来るまで負けが続きます。
何時の日にかこれに勝つ事を夢見てまたトレーニングを積むのです。人間的にも大きく成長します。これがエゾ鹿猟のロマンなのです。

先の経験15年スコア50頭の生徒の言葉を借りれば、こう言う風に言っています。
「こんなにも単純だと思える事がこんなにも難しく、且つまたこんなにも楽しいのがエゾシカ猟」

エゾ鹿猟のロマンは永遠に不滅ですね。
講師も何時の日にか全勝出来る日を夢見てトレーニングに励んでいます。
  


Posted by little-ken  at 14:53狩猟ロマン

2011年10月16日

繁殖期の紋別のエゾ鹿の行動。

 1.メデタイ鹿とデメキン鹿。
紋別スクールはメデタイ(目出鯛)鹿やデメキン(もっと目が出ている魚=もっとメデタイ)鹿が多い所です。今や北海道の鹿が増えてハンターにとっては良い事と言えますが、一方で1年中駆除に曝された鹿は高度な学習をしており、通常のハンターを寄せ付けません。

ただ全ての鹿が駆除を受けている訳ではありません。そう言う駆除慣れした鹿は牧草地周辺や林道周辺の鹿に限られ、深い山奥の鹿は殆ど駆除を受けておりません。そう言う鹿と対戦するには山奥まで行かなくてはならないのかと言うと特定条件を満たせばそうでもありません。

山奥=高度が高い=積雪が早い。高い山に積雪があると全ての鹿ではありませんが1部の鹿は山を降りて来ます。もう一つのパターンで秋の10月中下旬からの約1カ月は鹿の繁殖シーズンです。メスの群れが山を降りればオス達もこれに続いて降りて来ます。

 2.紋別スクールの魅力はメデタイ大物鹿やデメキン大物鹿。
紋別スクールはこの条件を満たしている場所にあり、余り駆除の圧力を受けていない、或いは全く受けていない山育ちの鹿も多少います。これがメデタイ鹿やデメキン鹿なのです。メデタイ鹿やデメキン鹿の多くは若い小物ですが大物も少し居ます。

通常は大物ほど狩猟経験を積んでおり照準時間を与えてくれず、取り仕切る場所が広い為に広い場所に出現します=射程距離が長く(150m前後)なり、撃たれ強い為により正確に急所にヒットさせなくてはなりません。

これらの理由により、普通の大物は経験の少ない生徒が精度のやや劣るサボットスラグ銃で限界近い射程距離で勝負するにはハードルが高過ぎます。
これに勝負するには5~10年の経験とライフル銃の両方が必要になります。

しかしこれがメデタイ大物になりますと話は大きく変わります。特に70cm級大物の場合は100m以内の距離で多少長目の照準時間を許します。もちろんこのクラスとて狩猟経験がゼロではありませんから決して舐めて掛かれません。

まずは射手の「肝」がその大物に耐えられなければなりません。(5~10回の大物失敗の経験が必要)その上で地元ハンターの平均値より速い時間で撃てればと言う前提が付きます。
つまり本来必要な経験量の少なくとも30%以上が必要と言う事になりますが、この差は大きく狩猟経験のないサボットスラグ生徒でも3年目(通算12日)を超えた頃には達成出来る可能性が十分あります。

対戦相手がメデタイ80cm級超大物に変わっても条件はほぼ同じですから射手の「肝」さえ耐えられれば充分可能性はあります。「肝」はそのクラスとの対戦を5~10回経験すれば育ちますが、相手が超大物になりますと出会い回数が極端に少な目になり、達成は8年(通算30日)前後の頃になります。

デメキンの大物や超大物に変わりますとまた話も大幅に変わって来ます。射程距離も一段と近くなり50m強、そして照準時間はゆっくりじっくり狙っても大丈夫です。
対戦相手がデメキンかどうかは普通の人には分かりませんが講師には分かりますから「デメキン、ゆっくり狙え」の指示があります。

このアドバイスの声が聞こえないほど舞い上がっていたり、急所に銃を向ける事すら忘れてしまうほど舞い上がっていない限りこのデメキン大物や超大物はまず捕獲に成功します。
狩猟経験ゼロ、実戦初日の第1弾で角長72cmの大物を倒した生徒もいる程ですが、流石にこれは例外、通常は小物クラスだけでも5~10頭撃墜の経験があればまず大丈夫です。

紋別スクールはこの様な場所で鹿が山を降りてくる季節であり繁殖である10月中旬から繁殖期が終わる頃であり積雪が多くなり過ぎるまでの11月下旬までの1カ月強の間にだけオープンされます。北海道にこの様な優れた場所は紋別スクールだけとは申しませんが、それほど多くはありません。紋別スクールの猟場は通常の猟場より出会い総数も大物捕獲の可能性もかなり恵まれており、これが最大の魅力です。

紋別の猟場の多くはスクール専用猟場ではありません。一般の方も地元のハンターも使っていますが、鹿の動きが彼らには分かっていない為に実質専用猟場と化しています。
ではどの様にしてメデタイ大物との高出会いを得ているのか、それをお話しましょう。
まずは鹿の群れの構造に付いてです。

 3.鹿の群れの構造と行動の特徴。
鹿の群れは5~6頭のメスの群れが基本です。オスはこの時期にはまだ群れを作りません。
元々オスメスはほぼ同率です。ゼロ歳のオス(角無し)はメスの群れに付いていますからここで言うオスとは角のあるオスと言う事になり、メスの中にはゼロ歳のオスも含まれます。
メス5~6頭の群れは同族の親子兄弟がメインです。

メス5~6頭の群れの周囲にはオス4~5頭が付いています。雌が発情しますと雄は交尾しようとしますが、より強いオスがそうはさせじと横槍を入れて来ます。すると戦いが起こる事もありますが、まもなく順位が決定されます。

メスの群れが大きいあるいは5~6頭ユニットが複数の場合はオスもたくさん集まります。
当紋別に於いても似た様なサイズの6頭前後の大物鹿が100m前後の等間隔で円を描く様に並んで順位争いの睨み合いをしているのを稀に見掛けます。

メスの群れにはボスと呼ばれる角長75cm~80cmのNO.1のオスが付きます。
メスの群れがおめでたければNO.1ボスも朝の合法時間に会えますが、通常は余り会えません。共に時間外の可能性が高いと思います。しかし朝夕が暗い日には可能性がありますから、そう言う天候の時にそう言う場所に行けば射程距離150m前後でNO.1に出会えます。

面白いのはこの後です。群れとNO.1が引き揚げると間もなくその近くの広い見晴らしの良い牧草地の丘の中央でNO.2が「我ここにあり」とアピールする為に5~10分程度ですが仁王立ちをします。実はこの仁王立ちをするのは全てメデタイ鹿です。
NO.2との出会いは合法タイムすれすれ、朝夕が暗い時は30分の余裕がある日もあります。

NO.2は通常は5~6歳の70cm級大物です。地形から多くは射程距離が100m強、サボットスラグ銃にとってやや難しい距離になりますが、不可能ではありません。
NO.2が引き揚げると今度はNO.3がその近くのやや小さな場所で同じ様に「我ここにあり」をアピールします。これは完全に合法タイムでこのクラスから捕獲数が多くなります。

NO.3は4歳前後の60cm級です。射程距離は70~80mですからスラグでは難しい距離でもサボットスラグならあまり問題のない距離です。
NO.3の後にはNO.4がやはり同様に行いますが、これは3歳の3段角になったばかりの鹿やカニ角クラスで距離も50m前後になりますから通常スラグやフルチョーク+バックショットの可能性も出て来ます。

夕方にはこの反対の順番で14時前後から同様のショーが行われます。
翌日は何もなければ隣接の2km以内でそれほど変わらない時間に同じ様なショータイムがあります。

 4.撃たれた群れの行動。
撃たれますともう少し離れた場所と時間を変えて(全般的には1~2回目は朝早く夕方遅い方向の時間、3~4回目はその反対側で日中真昼間に意標を突いて出て来ます) ショーが行われます。最大4回はこの考えで出会う事が出来ますが、出会い回数も内容も日々低下の方向にあります。この様に出る場所や時間を予測してそのポイントに直行しますのでこの狩猟方法を「ポイント猟」と名を付けました。

 5.天候サイクル。
この減少一途の流れが変わる日がやがて来ます。それは天候サイクルの雨や雪の日です。特に雪には鹿は敏感に反応します。天候悪化の前日には嘘の様によく鹿が出てNO.2や上手く行けばNO.1にすら出会える可能性が出て来ます。当然こんな日にはその様な場所にその様な時間帯に出向きます。

天候が荒れても雨や雪が少なければ出会いは多くありますが、本当に大荒れになりますと出会いはパッタリ止まります。
雨や雪が収まって数時間するとまた山から新しい群れが降りて来ます。新しく降りて来る場所はほぼ地形によって決まっていますからその様な場所にその様な時間に行けば鹿に出会えます。

その鹿の移動再開が日中の場合は林道がお奨めコースになります。夕方のショーに向けてそれぞれの場所に移動しますからその手前の林道で会えるのです。
こうした5日前後サイクルが紋別の猟場では毎年4~5回繰り返されます。

 6.月齢との関係。
この天候サイクル以外にも考慮しておきたい項目があります。それは夜間の月明かりです。
鹿は完全な夜行性ではありませんから闇夜の日にはあまり行動しません。
夜の前半に月が出ない場合には夕方早くに鹿が出ますから出会いが増えます。反対に明け方には早く引き上げますから出会いは減少します。

夕方に月が出る場合は完全な夜になって月明かりが十分になってから鹿が行動しますから出会いは減少します。この時の夜半から明け方に月が無く鹿は行動しませんが、明け方の太陽の薄明かりで牧草地に出て来る鹿の群れもおり、これとは合法タイムに出会い易くなり出会いは増えます。

 7.これらと横着け猟の総合組み合わせがスクールの狩猟法。
この様に当日の天候だけではなく前日の天候やその夜間の天候や更には1週間前からの天候、月の位置関係、何処で出会った、何処で撃った等々を総合的に考えて当日の作戦は立案されるのです。

その上で「ポイント猟」以外にも「追跡猟」「デート猟」「スイング射法」「待ってたホイ猟」「迷アプローチ猟」 「錯覚猟」 「アンビリ猟」 「シミュレーション猟」 等があり、これらの総合的な組み合わせが横着け猟になります。

各内容に付きましてはすぐ下にありますが、横着け猟の項目も参照して下さい。
                   http://huntingschool.militaryblog.jp/e263250.html

根室の鹿の行動はこちらを参照して下さい。 http://ameblo.jp/little-ken/

  


Posted by little-ken  at 10:47狩猟ロマン

2011年10月15日

「シミュレーション猟」

これも極意の所で少しお話しましたが、実戦射撃に1番重要な項目は発砲準備動作です。
射撃は微妙な物で心がマイナス状態の時には絶対に当たりません。従ってこの準備動作が上手く行かないと心に焦りが生じて射撃その物が当たらなくなってしまうのです。

この練習は射撃場では出来ません。車の乗り降り、銃カバー外し、弾入れ装填、安全装置解除、照準、一連の動作を良く考えて直列動作にならない様にまずは頭の中でシミュレーションしてみる事が重要です。Min.目標タイムは地元ハンターの時間マイナス1秒です。

乗り降り、カバー外し、弾入れ装填、安全装置、照準、と5工程、普通に考えると一つ2秒なら合格点となりますが、実際の鹿で10秒も待ってくれるのはデメキンだけです。
3秒で全てを行えれる用にしなければなりません。

10秒が3秒は不可能と言われるかも知れませんが足の動き、右手の動き、左手の動き、そして体の動きの4つを同時並行に行えば2.5秒と言う数字も夢ではありません。
車の降り方も足の角度やどちらかの足から降りるか研究すれば1~2ステップ分は省略できる筈です。

手の操作も左右分担して持ち変えたり直列になったりしないように工夫すれば半分以下になります。銃の構えと照準に関しましてもここにボルト装填と安全外しを入れても時間の延長はありません。

構え方も肩に銃を当てる、頭を動かしてスクープを探す、それから目標をスコープに捉える、それから微調整では話にもなりません。体は瞬時にして最終射撃フォームに入って照準体制に入り、そこに銃が入るや否や発砲とすれば良いのです。

照準は体全体で行い、銃身で指差す様にして、肩にまっすぐ銃を引き寄せ、肩に着く直前には目標がスコープを通して見え、微調整をしながら肩に着くや否や発砲、これがベストタイムです

こうなれる様にまずは頭の中に工程表を作り、それが出来たら今度は体に覚え込ませます。1000回やると何とかスムーズにできる様になり1万回やりますと体に定着します。
毎日100回やれば3ケ月で名人級になれるのですからこれはやる価値があります。
実戦はピンポイントで弾を集中させるのではなく出来るだけ速く急所に当てる、それも100%を狙うのではなく、効率が高ければ良いのですから失敗を恐れる必要はありません。

また猟の場面からあの場合、この場合、色々な場面を想定してそれ用のシミュレーションを開発しておくと良いでしょう。たくさんのシミュレーションを持っている事は財産です。

実はなぜこう言う方法を考えたのかと言いますと著者は稀に見る運動神経の持ち主だったからです。良い方ではなく悪い方の稀、つまりまるでダメヨ側の代表選手だったのです。

そこで普通に行動するとナマケモノの動きですからヒョウの俊敏さには絶対に勝てません。物事は結果的にはそうなりますが、実はその前兆現象が必ずあります。
バレーボールの話で恐縮ですが、あの目も覚める様なアタックは結果的にボールが来てからの反応では絶対に間に合いません。

よく観察しますとジャンプの踏切り、手のスイング、等々を観察すれば分かりますが、打つ直前にはもうコースは決まっているのです。それらを読んで瞬時に計算しその場所で構えますとそこにボールがやって来るのです。

そんな事が可能かと思われるでしょうが、東京オリンピックの頃こう言われていました。女子のスパイクはかろうじて追い付けるが、男子のスパイクはもはや反応時間が追い付かないから取れないと言われていました。

その後40数年が過ぎて女子もかつての男子並みに打つ様になりました。男子はもっと強烈なアタックを打つ様になりました。ところが男子の方が読みの技術が発達して良く拾います。私もその手法だけで末端でしたがインターハイや国体にまで行けました。

また仕事で能率を大幅に上げる事を業務としていた時代もあります。
ある自動車のハンドルを組み立てる作業ですが経験10年のベテラン従業員が60分掛けていました。周辺には彼のタイムを上まわれる人は誰もいません。

私はこれに挑戦し半年後に6分を切る事に成功し、更には入社後3ケ月の従業員にもこれを再現させる事に成功しました。つまり少し訓練すれば誰でも私の手法で6分で出来る事を証明したのです。

10分の1にまで短縮出来たのですからそれに比べれば半分にする事や4分の1にする事は容易いと言えると思います。

  


Posted by little-ken  at 11:23狩猟ロマン

2011年10月11日

究極の横着猟。

昔、まだ未熟だった頃の筆者は体力に物を言わせて山奥まで歩きまわった事もありましたが、徐々に獲れる度合いが増えて回収の大変さが身にしみて来ました。
数日に1回なら良いのですが、1日2回を超えますと堪えました。

もう一つ衝撃的な事件がありました。
2000年末、エゾ鹿猟の移動中に地元青年の暴走スピン車にぶつけられ三途の川の手前までを体験してしまいました。その結果視力は半減し、正常に見える視野も激減しました。
そこで従来は鹿を発見する猟でしたが、見えなくなった目でも出来る様に鹿に出会う猟に変更しました。

そんな経緯から下記の様な特技が生まれました。今では歩く距離は概ね射程距離と言う、嘘みたいな究極の横着猟(鹿の横に着ける猟で読みは おうちゃく ではなく よこつけりょう)に発展しました。

横着け猟の極意:
今の鹿は1年中地元ハンターから駆除と言う名目の狩猟圧を受けており、ハンターの車を見分けます。しかし、鹿の頭が向いている方向を絶妙に抑える様にアプローチしますとどちらに逃げようかと数秒迷う時間が生じ、ここに射撃チャンスが生まれます。

又普通のハンターが絶対に選ばない様な停車位置やアプローチ法を選びますとあれはハンターではないと誤認してくれます。

一方発砲までの時間は車の乗り降り、銃カバー外し、弾入れ、照準、発砲までの一連を特訓しますと地元ハンターより相当早く撃てる様になれます。

これらの複合結果は捕獲が絶望的或いはかなり難しいであったのが、捕獲はイージーにまで変える事が出来ます。イージーですからスクールの生徒でもそこそこの命中率を出しています。これが横着け猟の極意です。

横着け猟の内容:
幾つか私が名前を付けた猟法や用語がございます。「ポイント猟」 「デメキン」 「追跡猟」 「デート猟」 「動物と言うのは動く物」 「スイング射法」 「待ってたホイ猟」 「迷アプローチ猟」 「錯覚猟」 「アンビリ猟」 「シミュレーション猟」 これらの組み合わせが横着け猟の内容になります。

  1.「ポイント猟」:
何時何処へ行けば鹿に出会えるか、これが分かる様になり車で走り周る流し猟からそのポイントに直行する「ポイント猟」になりました。

  2.「デメキン」:
目前に居る鹿は何時走る(逃げる)か、鹿のメデタイ(目出鯛)度合いが分かる様になり、更に目出鯛度合いが高い「デメキン」も一目で分かる様になりました。デメキンにはド接近が可能で10mまで近寄りますから、経験の少ない生徒でもまず外しません。

ハンターたる者の憧れである大物や超大物のデメキンも稀におり、これらとの勝負はスクールの大きな話題性になっています。この「デメキン」も今ではすっかり鹿撃ち用語になって来ました。

  3.「追跡猟」:
目前の走る鹿の逃げる先はどこか、これが分かる様になり追跡して先回りする「追跡猟」が可能になりました。

  4.「デート猟」:
一度見掛けた或は一度撃った残りの鹿が次は何処に行ったら会えるのか、まるで再開を約束したかの如く会える様になりました。この狩猟法を「デート猟」と名を付けました。

  5.「動物と言うのは動く物」「スイング射法」:
逃げる鹿もハンターが気になりますので立ち止まって振り返る習性を持っています。
一目散に逃げるなら走っている鹿には200mまでなら当てられる特技が生まれました。
「動物と言うのは動く物」と書きますので止まっている物しか撃てないライフル銃を何とかしたかったのですが、これの当てられる射撃方法を開発する事が出来たのです。

「スイング射法」の項を参照して下されば幸いですが、結論的には体で銃を向けて鹿は見ないで撃つと言う常識外れの方法です。

  6.「待ってたホイ猟」:
止まって振り返る場合は何処で止まるのかがかなり正確に分かる様になりました。
短くても2秒止まりますが、止まってから銃を構えたのでは間に合いませんが、予め銃をそこに向けていれば引き金を引くだけですから「待ってたホイ猟」です。

まずは止まっているのを1頭、次いで待ってたホイで2頭目、そして走る鹿から3頭目と1群れから3頭を頂く事がそれほど難しい事では無くなりました。

  7.「迷アプローチ猟」:
極意の所で少しお話しましたが、鹿が逃げ様とする方向を絶妙に抑え、迷いを生じさせる様なアプローチをする猟法です。これの応用に希望の方向に逃げさせるテクニックもありますし、もう一つの方法で1度希望の反対方向に行かせてすぐにそちら側を封じて結局希望方向に行かせる事も可能です。

  8.「錯覚猟」:
これも極意の所で少しお話しましたが、鹿はハンターの車やそれらしい動きをする車には敏感ですが普通の車には反応しません。この為普通のハンターなら絶対そうしない様な行為をすれば鹿は反応しません。普通の無害な車と錯覚させる猟法です。

その例として一見すると射撃不可能なブッシュや林の陰に止まります。鹿はハンターではないのかなと思い逃げません。しかし弾は直径7~8mmですから左右2cm上下6cmもあれば照準と射撃には不足しません。僅かな隙間から必殺弾を送り込むのです。

もう一つの方法として鹿は車を注視していますから射手は車を止めずに降りて車はそのまま移動し続けます。射手は姿を見られない様な気の陰で降りて射撃準備をすれば鹿は車を見ていますのでノーマークの鹿を撃てます。

  9.「アンビリ猟」:
これも極意の所で少しお話しましたが、鹿が安心している時に勝負を掛けるか警戒している時に勝負を掛けるかは普通の鹿とメデタイ鹿ほどの大きな違いがあります。

移動して来た鹿が新しい餌場に到着した直後はここもヤバイのではと警戒をしていますが、何日間もハンターが来なければここは大丈夫なんだと思って安心します。
そこにある日アプローチしますと鹿はアンビリーバブルと言う感じで数秒が生まれます。

また応用版として忍びでアプローチして一見してノーマークの鹿にアプローチ出来たとしましょう。しかしノーマークに見える鹿も少しは気配を感じており、そこに照準すると言う事は射手のエネルギー波を送り込む事になりますので感付かれる事もあります。
更に数分じっとしていますと警戒が完全に溶け、もはや照準しても逃げられる可能性は大幅に低下するのです。

  10.「シミュレーション猟」:
これも極意の所で少しお話しましたが、実戦射撃に1番重要な項目は発砲準備動作です。
射撃は微妙な物で心がマイナス状態の時には絶対に当たりません。従ってこの準備動作が上手く行かないと心に焦りが生じて射撃その物が当たらなくなってしまうのです。

本項目は長くなりますので別項でまた詳しく書きたいと思います。


横着け猟の学び方:
主には筆者の独自発想ですが、過去お世話になった2名の師から教わった内容が多少ベースになっています。

本文や狩猟大全集等々を参考に御自分で開拓されるもヨシ、効率を上げたい方は手前ミソですが、ぜひスクールに来てこの技を盗んでお帰り下さい。
            物を盗めば犯罪ですが、技は幾ら盗んでも犯罪になりません。

筆者も師からは授業料以上の技を頂きました。また豊富な出会いが短期習熟を可能にする「実戦技術」や「肝」の育成にも大きな効果があります。ぜひお試し下さい。
難しい事が嫌いな方も良かったらお越し下さい。そう言う希望の方には安全に関する事項以外は細かく指導しません。圧倒的な出会い量は実習料に十分見合うばかりか、通いの地元猟等々、他のどんな狩猟方法よりコストパフォーマンスに優れます。

スクールの1頭捕獲の平均コストは実習料、飛行機代等全て含んで約3万円です。
筆者はその昔に通いの鹿猟で最初の1頭までに当時の金額で35万円、今の金額で言えば少なく見て70万円を注ぎ込みました。是非1度、現在の狩猟方法の1頭捕獲コストを算出してみて下さい。

なおこちらの1頭は本州鹿とは比較にならないこれです。もちろん上手く行った時に限ります。
K生徒は3シーズン目の通算8日目に角長81cmを捕獲しました。
付け加えるならば、彼の狩猟経験はスクールだけです。

彼のデータは必ずしも恵まれていません。3年で合計9.5日の実猟、出会い総数30回、捕獲数81cmと70cmを含む合計8頭、最高が5日で33回の出会いから19頭を考えると大物捕獲を除き全て平均値をかなり下回ります。



別件ですが、ぜひこちらもご覧下さい。
            エゾ鹿の決闘 : http://ameblo.jp/little-ken

  


Posted by little-ken  at 10:53狩猟ロマン

2011年10月09日

エゾ鹿の群れ

本州でも鹿は随分増えていると思いますが、本州では中々見れないエゾ鹿の群れをお見せしましょう。
昔テレビでやっていた野性の王国並みかそれ以上の群れです。

鹿の群れは5~10頭の群れが主体となり、似た様な群れが周囲にたくさん存在します。
移動が始まると特に結束が強い訳ではありませんがゾロゾロ同じ方向に移動します。

これらの群れの写真は全て1~2月の北海道根室半島で撮影しました。
繁殖期や夏期はこれとは違う群れの構成になりますが、それは又の機会に説明します。


大物オス約50頭の群れ。角は写っていませんが、明らかに色の薄いのが4頭おりそれがメス、それ以外は全てオスです。冬の根室ではこう言う光景も珍しくありません。


大物オスばかりではありませんがオスが多い約50頭の群れです。どちらに逃げようか林の向こうで思案中です。


やがて右方向に走り出しました。写真には半分しか写っていませんが群れにはもっと前と後ろがあり、中央の比較的濃い所のみをトリミングしました。


更に右の群れの濃い所のみをトリミングしたのがこの写真です。メスが3頭写っていますが流れ上で一緒になっただけで群れは若オス5頭の群れです。


大物数頭の群れも合流した状態です。横一線で走っている様に見えますが実際はかなり前後に大きく伸びております。


これはまだ早朝かなり暗い時の全然違う群れです。大物オス20~30頭の群れです。画面中央付近の何頭かには明らかに大きな角が確認出来ます。


根室スクールではこんな出会いが1週間に1度位あります。
角長80cm越えの超大物捕獲を狙うなら根室の方が一桁確率が高いと思います。
射撃距離は150m前後が多くなりますからライフルの方が有利です。
森林コースに行けば50m前後ですからスラグでも大丈夫です。

ぜひ1月の根室スクールにもおいで下さい。毎日弾が10~20発必要になるかも知れません。
単発連射になりますのでそれの練習をしっかりした上でお越し下さい。



  スクール概要紹介     :http://schoolgaiyo.militaryblog.jp/ 
  申し込みと準備       :http://seiyakusho.militaryblog.jp/ 
  予約カレンダー       :http://calendar.militaryblog.jp/ 
  狩猟大全集入門編(52頁)公開 :http://shuryoudaizenshu.militaryblog.jp/

 こちらはまだ参加人員も少なくあまり機能しておりませんが、書き込めるコーナーです。
  鹿との出会いをお手伝いするブログ:http://ameblo.jp/little-ken/
  夢は大物猟&ライフル銃   :http://group.ameba.jp/group/JN_3Hzl711nw/
  何時かはアフリカ猟      :http://group.ameba.jp/group/nynEfa1pAkd1/


  


Posted by little-ken  at 09:29狩猟ロマン

2011年10月08日

大物戦の醍醐味。

1.紋別ハンティングベースの天候。
紋別ハンティングベースは10月下旬から11月上旬にかけては大きな天候崩れは少ないのですが、毎日が何でもありの天候になって来ます。軽防水対策が必要になります。

朝はガスが掛かり薄暗い日も多くあります。こう言う日は鹿の引き上げが遅く大物に出会え易い日になります。鹿は夜に牧草地を食べに来て明け方に引き上げます。
日中も晴れたり曇ったり雨が降ったり、時には雪がちらついたりします。
夜の内に積雪がある事もあります。こんな日の前日は日中でも鹿がよく動きます。

天候サイクルは5日前後で回転しますが、本命は積雪の半日後、山から鹿がごっそり降りて来ます。
雪が真夜中までにやめば朝には牧草地にゴロゴロ出ています。
明け方まで降っているとAMの8~10時位に林道に行くとたくさんの鹿に出会えます。

山から降りたばかりの鹿は全般に駆除の洗礼をあまり受けておらず、メデタイのもチラホラいます。
デメキンも少しいます。デメキンの中には稀に大物もいます。
デメキンの大物が居る事がここの最大の魅力なのかも知れません。

2.対大物戦。
しかし経験の少ないハンターの多くは小物オスやメスは倒せますが、相手が3段角になっただけで外しまくる生徒も多くいます。中型とは言えエゾ鹿のオスはデカくて迫力があり、それに迫力負けしてしまうからです。

紋別スクールでは近年1日平均6回近い出会いがあり、その多くが発砲に至れます。
その結果として多くの1年生生徒は数日の内にメスと小物オスまでは倒せる様になれますが、3段角が相手になりますと今一つ至らない内に初年度時間切れになるのが平均値です。

相手が70cm級大物になると中型の3段角まですでにOKになった生徒でもまた外しまくります。平均的には5~10回の失敗でステップアップが出来ますが、ここに射手側のマグレと出会い側マグレであるデメキンが関与して来ます。

ちょうど良いのは数回失敗の後に近い距離でデメキンに会える事です。
これはまず成功しますが、同じ出会いであっても初回だったとしたらまず外します。

平均的にはメスや小物は50m強、3段角の中型は70~80m、70cm級大物は100m強、80cm級超大物は150m前後に多くいます。大物ほど広い範囲を取り仕切っているからです。
更に言えば大物ほど社会経験を多く積んでいますから照準時間を十分与えてもらえません。そして大物ほど撃たれ強く急所その物にヒットしないと未回収になってしまいます。

大物は心臓を撃ち抜いても200m走ります。弾が貫通していれば出血も多く追跡は可能ですが、貫通していない場合は追跡困難となります。中型オスはまず貫通しますが、大型になればなるほど貫通し難くなり、これはライフルでもスラグでも傾向は同じです。
対大物戦では健康骨と背骨の交点狙いが1番良いと思います。

しかしこの様なアドバイスが本当に必要になるのは2年目以降になります。
1年生生徒が初期の頃はその迫力に圧倒されてしまいロクに狙わないで撃ってしまう事も何ら珍しい事ではありません。角を含めた概ね真ん中位に発砲する事が多く、背中の真上10cm前後の空を切る事が一般的です。急所を狙う事すら忘れてしまうのです。

そんな事はあり得ない、そうならない様にしっかり練習を積んで来ている筈なのですが、何故かそれでもそうなってしまいます。
その領域を抜けると今度は外さない様によく狙います。稀な出会いですから獲りたい外したくないと思うからです。すると今度は発砲直前に鹿が逃げ出してしまいます。

鹿は「狙われたら逃げる」をすでに学習しているからです。大物ほど射撃距離が遠く良く狙わずあせって撃つと外れてしまい、良く狙うと撃つ前に逃げられてしまいます。ハンターの平均値より短い時間で発砲すれば相手が普通の中型クラスまでなら逃げられる率はそれほど多くありません。
この頃デメキンに出会えますと捕獲出来ますが、まともな大物はその時点の技量ではまだ難しいと言う事になります。

3.大物戦の醍醐味。
迫力負けしそうな精神状態の元、長射程距離で要落差読み、弾速も威力も精度も低下している弾でより撃たれ強い相手を倒すのですからより正確な着弾が必要、しかも速くしないと逃げられる、不利な条件の塊です。(特にサボットスラグの生徒にとって)

普通で言えば時間は幾らあっても足りない位ですが、それを平均的ハンターよりかなり速い時間内で勝負しなければならない、これが大物戦です。

難しく言えばそうなりますが、簡単に言えば
「ちょっと早く、ちょっと上手く引き金を落とせばそれだけでOK」です。

この「ちょっと」が「少し」ではなく、少しの時間内にやるべき事がたくさんあり、奥が深い所に狩猟の醍醐味があると言う事も出来ます。


  


Posted by little-ken  at 10:28狩猟ロマン

2011年10月03日

命中音が聞こえた事、或いはその瞬間が見えた事はありますか?

1.弾着音。
皆さんは弾着音が聞こえた事はありますか? 
弾頭が相当な速度で獲物とぶつかるのですから命中時の音がして当然です。

エアーライフルでは発射音も小さく反動も殆んど無い為にほぼ全員のハンターが命中音を聞いています。
これに対してショットガンやライフル銃の場合は音と反動が大きい為に殆どのハンターが聞いた事が無いと言います。
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しかしエアーライフルに比べて2ケタも大きなエネルギーで弾と目標がぶつかるのですから2桁大きな音が出て当たり前です。私の場合は射撃の調子が良ければ鳥撃ち散弾もライフルも毎回聞こえます。
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  エアーライフル     :ポコッ、ジェット弾5.5mm。
  22ロングライフル    :バツン、NZのターキー猟で経験しました。
  鳥撃ち散弾       :バシッ、散弾粒の大小にあまり変化なし
  バックショット      :バシッ、6粒弾。バスンに近くなる。
  スラグ弾         :実戦経験が少なく体験無し。
  ラプアメガ185gr    :ドスン又はバスン、鉛のラウンドノーズ系。
  ナチュラリス185gr   :パチン、ラプア独自のラウンド系銅弾。
  バーンズトリプルX150gr:パカッ、銅弾の主流。
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私の口径は308ですが、聞こえる命中音は結構大きな音です。失中するとその弾着音は無くなるか又は本来とやや違う音が小さく帰って来ます。
ただ命中音はひょっとしたら音ではないかのも知れません。と言うのは300m級の遠射で命中音を確認した時の事ですが、撃って約0.5秒後に命中音を確認しました。
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0.5秒と言うのは弾の片道だけの飛行時間だけの数値です。命中音がもし本当に音であるならば返って来るにはもう0.5秒がなければならない筈です。
私はこの事から弾着音と言うのは他のエネルギー波ではないかと考えています。

足音の様に聞こえる気配の音も同様に音波の到着遅れがありませんでしたから音波以外の他のエネルギー波でないかと思っております。
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散弾の弾着音も複数が当たるので少なくとも私には結構よく聞こえます。
粒の大きさにより弾着音があまり変化しない理由としては被弾が相次ぐ複数の為にババシシッと言う音になりこれがまとめられてバシッとなるのではないかと思います。
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2.弾着時の他の現象。
通常の場合は撃った瞬間に銃の反動で目標はスコープから消えてしまい、命中の瞬間は見られません。

15年ほど前の1995年頃の北海道の根室の事だったと思いますが、50m位先を走行中の中型の鹿を撃った時の事です。何時になく鮮明に弾着時の諸現象がスローで良く見えました。
命中したのはショルダーの急所でした。まだランニング射撃もそんなに当たらない時でしたが、これを機に当たり始める様になりました。
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その時は何時もより抜群に鹿の走りが遅く見えました。銃を構え肩に付く直前にスコープの端に鹿が入りました。そのまま鹿を追いかける側に銃をスイングし、急所を捕まえた瞬間に引き金を引きました。肩に銃が付くかどうかのタイミングでした。
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発砲の音も何時もよりゆっくり低く小さく感じました。そしてその直後に弾着音はしませんでしたが、肩の急所が破れて盛り上がりそこから煙が立ちました。

次はその周辺の毛が立ちましてそれが波状的に広がって行きます。波は3回、回を重ねる毎にその波高は小さくなり、広がって行くほど小さくなって直径50cm位で消えました。
それまで鹿は全く無表情で走っていましたがその後に頭を下げ、ゆっくり前方回転に入り2回転で止まりました。もちろん即死です。
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これが全てスローモーションで見えたのです。信じない人は信じなくても構いませんが本当に見えたのです。多分肩に着く前に撃った為に銃の跳ねが少なかった事やその他の偶然が重なったとは思います。
弾着音は殆ど毎回聞こえますが、弾着の瞬間が見えたのは3回だけです。これ以外の2回は全てバックショットでした。弾着煙に付きましては湿度の高い日には良く見られます。


かつてホームラン王の王監督が好調時には回転するボールの縫い目まで見えたそうです。
王さんにボールの縫い目が見えたのであれば私にもそのレベルのスローモーションが見えてもいけなくはありません。
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これを見たよりも更に10年ほど前には飛んで行くスラグ弾がスローモーションで見え、やがて標的に穴が明き向こうが見える様になり、その後に標的は動きました。
心が完全に次を読んでおり、タイミングを含めてその通りに事が進んだ場合にはスローモーションになるらしいです。

バレーボールのレシーブでも読みが当たった時はスローボールで来ますが、読みが外れるとボールは早送りで触る事すら出来ません。
  


Posted by little-ken  at 10:24狩猟ロマン

2011年09月27日

獲れるグループと獲れないグループの違い。

我が愛知では巻狩りは平均10人前後のグループで行われる事が多く、1シーズン3カ月に10頭を獲ると比較的獲れるグループと言われ5頭前後のグループも少なくありません。
一方で長野や栃木の場合は1シーズンで30~50頭のグループも少なくありません。
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本州巻狩りの捕獲率の平均値として私が上げている数値が0.05頭/日-人です。
これは20人グループなら誰かが撃つので平均結果として毎日獲れ、本人が20日出猟すれば1頭が取れると言う物です。1シーズンは25日として10人でシーズン10頭ならば0.04頭/日-人、20人で50頭ならば0.1頭/日-人になります。
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手前ミソであまり比較データにはなりませんが、我がエゾ鹿スクールでは2頭/日が固い数値です。
これは1人参加であれば1人で本当に2頭と言う数値です。生徒が1日5頭以上捕獲する日も結構あり、最高は1日で9頭が記録です。(1人参加ですと回収や解体時間から1日4~5頭が限界です。)
鹿の生息密度が高ければ単独猟の方が巻狩りより捕獲効率はかなり高くなります。
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獲れない要因の分析
巻狩りの場合は見切りや作戦会議、射手が配置に速やかに着く為にも地形や地名が分かっていなければ成立しません。その結果メニューとしては何時ものお手持ち数種類の山の中から選ぶ事になります。
メンバーは何時ものメンバーです。使用する猟犬も何時もの猟犬です。そして対戦するべく野性鳥獣側も幾つかの群れがある物の何時もの鹿なり猪が相手になります。
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つまり「何時もの山、何時もの猟犬、何時もの人員、何時もの作戦で何時もの相手と対戦」する事になります。結果として敵はすでにハンター側の事を「全部学習済ですから五感や体力に優れた鹿や猪の側が何時もの様に圧勝する」事で終わります。
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 「捕獲は小物やドジな個体だけに限られ」この結果が0.05頭/日-人あるいはそれ以下になるのです。
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捕獲要因の分析
実際の捕獲時期を分析しますと狩猟期間が始まる頃、田畑の作物も少なくなり山に移動する事で何時もの相手で無くなり、捕獲率が上がります。
また秋は彼らの繁殖期に当たりますのでその為の移動もありこれも良い方向になります。
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その結果として鹿は明らかに11月15日から1カ月程度、猪は繁殖期が長くもう1カ月程度の可能性がありますが猟期後半の捕獲の可能性は低くなります。
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捕獲数の多い地域の特徴として大きな山が近くにある場合や積雪地方に多いのですが、これも積雪による群れの移動が捕獲率向上に大きく貢献しています。
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また捕獲する事でそのエリアが直接空白になったり撃たれた残りの群れも他の場所に逃げる事で空白となったその場所に別の獲物が移動して来ます。これはかなり大きく捕獲率向上に貢献しています。
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豊猟の分析
数十年昔まで遡って豊猟だった時を分析してみるとやはり「何時もの条件が崩れた時が豊猟」になる事が分かります。
   1.車が普及して機動力が従来よりも良くなった。
   2.洋犬を使う様になって追跡能力が向上した。
   3.トランシーバーが普及して連絡が付く様になった。
   4.モービル局が普及し遠くまで或いは全員に連絡が付けられる様になった。
   5.ドッグマーカーが普及しゲームの進行が分かる様になった。
   6.GPSマーカーが普及し、ゲームの進行が詳細に分かる様になった。
   7.有能な新メンバーが追加され、作戦能力や射撃能力が向上した。
   8.新しい猟犬が追加され、7の場合も含め相手はどう逃げたら良いか判らなくなった。
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結論として
獲れるグループは優秀な猟犬や優秀な作戦や優秀な射手もさる事ながら捕獲する事で相手が変わっている事が何時もの条件を崩す事に大きく貢献しており、それが高い捕獲率に直結しています。
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一方獲れないグループは何時もの条件が同じだから獲れないのです。
従ってその「条件さえ崩せば獲れる」のですから隣のグループとエリアを交換したり猟犬だけでも入れ変えてみれば効果が上がると思います。
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またもう一つは安全であると言う事が前提条件ですが、捕獲の可能性が低いと思っても撃つ事です。当たればそれもヨシ、痛い目に会えば他所に逃げて行って新しい獲物が来ます。
当らなくても追い払えれば十分な効果がありますからとにかく安全である限り撃つべきです。新しい獲物との勝負であれば何時もの2倍以上の捕獲率になるのです。
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勢子鉄砲は感心しません。法的にも問題がありますが、爆音機と同じですぐに学習されて意味が無くなります。また射手の発砲で追い払う事も出来なくなります。


別件ですが、こちらのブログも少しダブっていますが、参照下さい。こちらは書き込みが出来ませんがあちらは書き込みが可能です。 鹿との出会いをお手伝いするブログhttp://ameblo.jp/little-ken/


  


Posted by little-ken  at 10:25狩猟ロマン

2011年09月23日

大物鹿に出会う為には:

如何にして鹿にして出会うかこれは永延のテーマです。鹿の側からすればハンターには絶対に出会いたくありません。ハンターにしてみれば鹿に出会いたくて仕方ありません。特に大物ならばなお更です。

1990年頃の未熟な頃の私は鹿の多い地域である白糠(ハンターも多い地域でした)に出掛けました。一般ハンターよりかなり未熟でしたから道行く普通のハンターが捕獲に成功したのを指を銜えて眺めていました。
やがて何年かして人並みに獲れる様になり、このテーマを改めて考えてみました。

ハンターは鹿に会いたいが、鹿はハンターに会いたくない。そして鹿の方が圧倒的に五感に優れていますからハンターの多い地域の鹿は学習度が進んで鹿が明らかに人間を避けています。それは解禁日には鹿に良く出会えますが2日目には殆んど出会えません。鹿が居なくなったのではなく鹿が人間を避けているのです。

ならば鹿の多い地域よりも鹿の少ない地域(ハンターの少ない地域)に出向いた方が良いのではと思いました。ここの鹿はハンターに余り出会っておりませんから鹿本来の行動を良く考えて出会える工夫をすれば会えると言う作戦です。

結論からするとその地域の鹿も結構ハンターを避けておりましたが、学習度が低い為にそれほど高度に裏をかかなくても鹿に勝てると言う程度でした。
この作戦はかなり効果がありました。一気に鹿に出会える率が大幅に向上し3回/日となり、翌2003年には4回/日となりこれを利用してスクール設立に至りました。

ならばならばです。鹿の多い地域でも多少高度になるかも知れませんが上手く裏をかけば出会える筈と数年前から新しい作戦を立てました。
保護区の近くにはそこが撃たれない事から多くの鹿がいます。大物や超大物もたくさんいます。保護区の中だけでは餌が足りませんので多少は狩猟可能地域にはみ出して来ます。しかしそれを狙うハンターも多く鹿も高度な学習をしています。

しかし如何に鹿が学習してもそして五感に優れていても頭の良さは人間には絶対に敵いません。学習に付いては鹿のそれを上回る作戦を立案すればよく、また敵は五感に優れていますから油断をしています。そう言うのを組み合わせた複合作戦を考えれば良いのです。

個々の作戦は具体的に書いても1回使えば撃たれたグループ以外の鹿も結構その出来事を見ていますから少なくともその地区では使えません。また原理的に消耗品扱いの作戦ですから私も一々覚えておりません。
またそう言うのを覚え様とする事は私の頭の中ではどうでも良い事に分類されています。

結果的に出会いは6回/日を超えました。更にはかつて4回/日の頃には中々出会えなかった大物や超大物にもほぼ毎日の様に出会える様になりました。

作戦立案の5原則
下記の5項を満足する誰もやらなかった事を考えて下さい。きっと上手く行きます。
その1:地元ハンターに出会わないコースを選ぶ。
その2:その中でもこの1週間位に誰も入った形跡のない所を選ぶ。
その3:天候や鹿本来の習性を考える。
その4:敵はちょっとした意表を突く所にいます。
その5:鹿が持続的に補充される構造の場所。

余り高度な作戦立案が出来ない方は
最近はハンターの少ない地域と言うより駆除の少ない地域が鹿の少ない地域になりますのでここを選んで下さい。ここで色々試行錯誤を繰り返せばきっと間もなく花が開き始める事でしょう。
  


Posted by little-ken  at 09:10狩猟ロマン

2011年09月17日

北海道の大物捕獲記録とスラグチャレンジャーの目標。

先回は北海道の大物猟の魅力に付いてまとめました。毎年数日だけしか遠征出来ない本州の生徒でも大物との出会いの可能性は十分あり、運が味方すれば大物や超大物の捕獲も夢ではないと言う事を話しました。

一方で実際は出会えても意外と捕獲に至るのは難しい事であると言う事も話しました。
しかし先回は話さなかった中に、ビギナーズラックで何と2シーズン目、狩猟経験で言えばたった5日前後に何と角長80cm級の超大物を捕獲してしまった生徒も2名もいます。

2人とも狩猟経験はスクールのみで、経験5日前後の事ですから恐れ入ります。しかも1人はサボットスラグの生徒です。こんな事があって良いのかと言う感じです。
もう1人はライフルの生徒ですが狩猟経験は全く同じです。しかし彼はその後も毎年大物以上を倒しているのですからこれはもはや完全にマグレではありません。

大物や超大物は一般的に言えば狩猟でやばかった経験も多く、出会う事も難しく、出会っても距離が大であったり、射撃時間も十分に与えてもらえないのが普通です。



70cmオーバーの記録だけを下記にまとめて見ました。
愛知S生徒
2004.11. 78cm、2005.11. 80cm、2006.11. 73cm、2008.11. 81cm
2009.11. 79cm

S生徒は何と7年中の6年出猟し、何と5回も大物を倒しています。何故か毎年彼の前には大物デメキンが現れそして彼はミスりませんので捕獲してしまいます。
銃はサコー75、弾は308のナチュラリスを使用。彼は狩猟日数も2~3日/回と少なく、大物狙いですから出会い数は少な目です。

栃木O生徒
2004.11. 79cm、2005.10. 73cm、2006.10. 70cm&70cm、
2007.11. 75cm&73cm&73cm、2008.11.73cm&70cm、2009.11.71cm&81cm2010.10.70cm&72cm。

O生徒は8年間毎年出猟し7年間大物を捕獲しており、初期の頃を除けば毎年複数の大物を捕獲しております。
1回当たりの出猟が4~5日とやや長目ですが、それにしても見事な捕獲量です。

2009年の81cm、又2010年の19頭捕獲/5日は共にスクールの最高記録です。その彼を持ってしても超大物との勝負は負ける事が多いのが実情です。
彼の銃は2008年まではウルトラライト社の300ウィンマグ、弾頭はバーンズトリプルX,
今はネシカの338ラプアマグナムです。

神奈川D生徒
2006.11. 72cm、2007.11. 70cm、2008.11. 70cm、2009.11. 71cm、
この5年で毎年出猟して4年間大物を捕獲していますがまだ超大物にはチャンスはあっても成功していません。4日で11頭捕獲の記録も持っています。

神奈川K生徒
2006.11. 70cm、2009.11. 81cm&71cm。
4年間で3度出猟し、2年に結果を残しています。2009年の81cmはスラグ生徒としては初めての大記録です。

他の生徒
他に10人の生徒がいますが、約半数は高齢の為に狩猟を卒業してしまわれました。
残る半数は狩猟経験がまだ非常に少なく0~2年程度、卒業組を含めてまだ大物捕獲には成功しておりません。

言える事:
O生徒が典型的ですが、ミスる率が少なければ2日に1頭位の大物を捕獲している事になります。
成功者は2通りあり、狩猟経験がかなりある場合(O生徒やD生徒がこれに当たります)、狩猟経験はゼロであるが初期からスクールの訓練を受けている場合(S生徒やK生徒がこれに当たります)の2種になります。

実はこれらよりももっと大きな獲物の可能性が北海道にはあります。皆さんの当面の目標ではないかも知れませんが、将来の目標と思って見て下さい。

北海道大物記録。

まずは最大記録であるNO.1は右下の1998年の根室で捕獲した角長88cm。
NO.2は中央上の丸写真の2008年の87cm、捕獲場所はやはり根室です。
NO.3は下側丸写真の2002年滝上で捕獲した86cmです。
他にヒグマの記録、計測した体重の記録、比較参考の為の本州鹿の記録が乗っています。

2010年度末で私の累計捕獲記録は28年で1050頭余になりました。
NO.3の86cmは2010年にも捕獲があり2頭、85cmになりますと4頭、84cmは5頭前後、83cmの捕獲は何故か無く82cmが5頭余、81cmや80cm辺りになりますと一気に多くなりそれぞれが15頭余となり、この辺から生徒の記録もあります。

私とて最初から上手かったのではなく、実際は悪戦苦闘の連続でした。1頭目のシカ捕獲までに9年、2~10頭まではその後4年、11~100頭まではそのご7年とかなり加速、現在では1日当たり3頭以上、年間100頭以上(出猟は50日程度)の捕獲が可能となりました。 

初年度チャレンジャーの目標
紋別スクールでは下記写真の角長50~65cm級が出会いの中心となります。初年度チャレンジャーの目標はこの3段角捕獲に成功する事です。多くの方の射撃を見て来ましたが10回位失敗すると捕獲に成功出来る様です。天候や出猟日数や射撃の腕によっては今少し至らなくて初年度を終える可能性もありますが、2年目には全員が3段角の捕獲に成功します。


左は50cm、右は68cmです。この範囲が出会いの中心となります。群れのNO.3~4になり出会いは50~100mです。

第2目標は70cm級大物
これは群れのNO.3級に値しますので出会いの距離は100m前後です。またこの辺りから急に迫力を増しますので対戦に際し肝が必要になります。射撃精度的にも撃たれ強くなりますので的確に急所を撃たなくてはなりません。

これも平均的には10回位失敗するとやがて肝が育つ捕獲に成功します。
10回失敗する為の日数は実猟10~20日位です。

第3目標は80cm級
これは群れのNO.2になりますので射程は150m前後になります。スラグ銃の限界近い性能を引き出さなくてはなりませんから射撃にも精進しなければなりません。また勝負はド迫力となりますのでこれに耐える肝の養成が必要です。

80cm級超大物は70cm級に対して出会える確率が一桁低くなり、出会い面、射撃距離面、その他の難易度面が急に増します。ひょっとするとスラグ銃の期間内では届かない可能性もあります。スラグでこれを制する事が出来れば非常に名誉な事です。

遠い将来の目標である85cm級
ライフル銃の取得が前提条件になり、出会いも極端に少なくなりますから今までの様に失敗の積み重ねながら肝を育ててやがて達成出来ると言う可能性が低くなります。
ここ1番を上手く立ち回る能力が必要となりますから人間性の問題となります。

このクラスを制する事は国内ではヒグマを除き最高の名誉です。ぜひ多くのチャレンジャーのこれを制して頂きたいと思っています。

ハンティングスクールの近況:http://huntingschool.militaryblog.jp
スクール概要紹介     :http://schoolgaiyo.militaryblog.jp/ 
申し込みと準備      :http://seiyakusho.militaryblog.jp/ 
予約カレンダー      :http://calendar.militaryblog.jp/ 
狩猟大全集入門編(52頁)公開:http://shuryoudaizenshu.militaryblog.jp/



  


Posted by little-ken  at 11:36狩猟ロマン

2011年09月12日

北海道の大物猟の魅力。

私は鳥猟も大好きです。先日もニュージーランドまで遠征してターキー4羽、ピーコック2羽、そしてパラダイスダックと言うカルガモの2倍位の大きさのツクシカモ21羽と3種のビッグバード猟を楽しんで来ました。

更に日本以上の大物を求めてアフリカ等にも行きました。
しかし北海道にもそれらに負けない大迫力を持った獲物がおり私は北海道が世界で1番好きです。
それはエゾ鹿とヒグマが居るからです。


エゾ鹿は日本鹿の亜種です。鹿なら我が地方にも居ると仰られるでしょう。
本州鹿とエゾ鹿は全く別と考えた方がよく、エゾ鹿の大物は体重150kgを超えています。

西興部猟区では170kgの超大物も捕獲されています。
角長は最大で90cm(外周実測長)に迫ります。(私の最大記録は88cmです。)
また肉の美味しさも本州鹿とは全くの別物で抜群です。

スコープを通して対戦しますと超ド迫力、このド迫力は半端ではなく、我がスクールに於いても
100頭超えや50頭超えの記録保持者ですら過去何度となく敗戦の記録を積み重ねて来ました。

100頭超えの生徒の方は北海道通算12年目、スクール8年目、累計130頭目にしてやっと2009年に角長81cmを捕獲出来ました。狩猟を始めてからでは35年余となりました。

彼はT県のハンティングライフル射撃大会のチャンピオンでその超ベテラン生徒を持ってしても負けてしまう程のド迫力をエゾ鹿の超大物は持っているのです。


    写真だけでは分かりませんが、お近くの本州鹿とはまるで迫力が違います。
    写真中央の大物は推定85cm前後と思われます。この撮影現場は銃猟禁止地域ですが、
    この鹿達は朝の合法タイムに可猟区から銃禁区に移動して来ますので勝負は可能です。

 実際に下の2010年度の集合写真の左上の78cmと86cmの2頭はその方法で捕獲しました。

          2010年度の主な出来事です。こんなにも北海道は獲れるのです。

北海道ではエゾ鹿はかなり捕獲出来ます。それは上の2010年度まとめ写真をご覧ください。
実猟38.5日、捕獲が123頭、70cm級大物が17頭、80cm級超大物が5頭にも達しています。
3日やれば大物2頭捕獲に近いイメージになります。

僅か2万円の狩猟登録費でこんなにも捕獲が可能なのです。また往復2~3万円の航空機費用で遠征狩猟が可能なのです。こんな国は世界中探してもありません。

現実には北海道で車や宿が必要となり、効率を上げ様とするならスクールを利用するか他のプロガイドを雇う事になります。

それでも費用対捕確率で比較するならば、庭先や隣町で狩猟が出来るごく僅かな本州ハンターを除いて北海道の方が費用対効果に優れます。1度計算してみて下さい。

恐らく隣県まで遠征する人が1頭捕獲する費用の計算ですでに北海道の圧勝になると思いますが、北海道の場合は更に獲物の魅力が比較にならない程違うのです。

ぜひ何時かとは言わずにすぐにでも大物や超大物エゾ鹿と勝負をしに来て下さい。

超忙しい人向けにスクールでは土日の2日間コースが可能です。
朝自宅を出る時からすでに猟装で銃を担いで飛行場に向かい、旭川もしくは中標津飛行場で待ち合わせてそのまま猟場に直行、平均的には夕方だけで3回の出会いがあり、これまた平均的には1頭捕獲出来ます。そして翌日も朝の猟をしてここでも平均3回の出会いがあってまた1頭捕獲、その後飛行場にお送りします。

捕獲には腕と運が作用しますが、2日間で6回撃てれば飛行機代払って遥々来ても元は取れると思います。実際に土日遠征で80cmを捕獲した会員もおります。


    2007年11月、紋別郡山中にて。体長(鼻先から尻尾の付け根まで)175cmのメスヒグマ。

ヒグマ猟はかなりの危険を伴いますのであまりお奨めはしませんが、完全にワールドサイズ、
ヒグマとの勝負こそ国内の究極のビッグゲームです。

これも北海道には間違いなくたくさん居るのですから何時かは勝負しに来て下さい。


  


Posted by little-ken  at 12:04狩猟ロマン

2011年09月03日

コール猟の待ちと巻狩りの待ちの違い。

紋別ハンティングベースではベースの庭先が良好なエゾ鹿の猟場で、毎年ベースから100m以内でも数頭が捕獲されています。ここではコール猟や通過待ち猟が十分に可能です。

                 後方に見えるのがベースの屋根です。 

通過待ち猟の場合は巻狩りの待ちとほぼ内容は同じです。鹿が来た場合両方共射程内に引き入れる為に人間の存在を隠すと言う点では同じです。そこで巻き狩りの場合とコール猟の場合の基本的な考え方をまとめて見ました。

巻き狩りの待ちの場合
鹿は猟犬や勢子から逃れる為に追跡を撒こうと考えて行動します。一方で待ち場の射手はこの逃走ルートを読み、そこに自己の気配を消して射程内まで鹿を引き寄せます。

鹿は一般に猟犬より足が速く、猟犬を引き離すと20~30m歩くと10~30秒立ち止まり100~200m先までの気配を取り、その後また歩き始めます。
通常はこのサイクルを繰り返しますので待ち場の射手はかなり自分の気配を消さないと鹿に発見されて迂回されてしまいます。

猟犬が迫って来ると鹿は数百mを突っ走って猟犬との距離を稼ぎますから、ちょうどこの鹿が突っ走る数百mに当たった範囲で待っていた時だけは突然鹿が目前に現れて疾風の様に走り去って行きます。
突然の出会いとその時間の短さの為に捕獲は難しいのですが出会う事だけは出来ます。

確実に出会い捕獲する為には射手の気配を大幅に減少させなければなりません。
射手は自己の気配を消す事が出来れば今まで自分の気配の陰に隠れて気が付かなかった鹿の気配が自然に分かる様になります。

注意点としてはまず動かない事です。鹿の視力は良いのですが、目が顔の横に付いており、立体映像を見る事が出来るのは正面の僅かな領域だけです。
一方鹿が人間を判断する要素は肩から頭のシルエットと頭の動きの二つです。

木の陰に隠れるのも一つの方法ですが、それでは射撃の時に不利です。効果的なのは大きな木等を背中に付け頭も顔も銃も動かない事です。
これで2度試しましたが2mと5mまで引き寄せられました。

この様に鹿は誰もいない所を狙って逃避し様としますから射手は自らの存在を隠せば隠す程この猟の成功率は高くなります。

コール猟の待ちの場合
コール猟は鹿が出て来そうな場所で鹿の鳴き声の笛を吹きライバルオスを呼び寄せます。繁殖期のオスはライバルオスの排除や自己の順位のキープに命を掛けています。
突然自分のエリアに他のライバルオスが出現すれば、これを排除しようとその笛の音のした方にやって来ます。それを引き寄せて撃ち獲るのがコール猟です。

近年はコール猟をする人も増えましたので鹿の側からすればとりあえず人間でない事を確認する為に様子を見に来ます。
そこで人間である事を見破られてしまえばそれまでですが、余りに完全に隠れて人間がいないのは良いにしてもライバル鹿の存在もないのはかえって怪しまれます。

原理的に最も良いのは本物のライバルオスがばっちり存在して、射手は完全カモフラージュです。これなら絶対ですが、本物の鹿は動物園にしかいません。

そこでライバルオス役をやる人を置くと効果があります。1人が適度に目立つ木陰でライバルオス役を演じ、適度に離れた所に待機する射手は完全カモフラー時に徹します。

鹿の行動時に最も目に付くのはオス鹿の角です。用意した鹿のトロフィーを本物っぽく動かしてこの木陰にライバルのオス鹿が居る様に演じます。角合わせの音を出したり木の幹を角でこすったりする音を出します。メス鹿の笛も有効の様です。ポイントは鹿っぽく行動する事です。

     角を鳴らし本物を引き寄せます。
     又写真のスタイルは鹿から見ると鹿が頭を下げている様に見えていると思います。

それに釣られて本物が射程距離内に姿を見せればしめた物、鹿に発見されない様に30秒掛けて銃を構えるか走られてもランニングで当てられる自信のある人は一気に銃を構えます。
事前気配を感じている場合は銃を構えると一気に走りますが、事前気配を感じていない場合の鹿は立ち止まりますから2秒程度で撃ち獲ります。

ハンティングスクールの近況:http://huntingschool.militaryblog.jp
スクール概要紹介     :http://schoolgaiyo.militaryblog.jp/ 
申し込みと準備      :http://seiyakusho.militaryblog.jp/ 
予約カレンダー      :http://calendar.militaryblog.jp/ 
狩猟大全集入門編(52頁)公開:http://shuryoudaizenshu.militaryblog.jp/


          


Posted by little-ken  at 10:23狩猟ロマン