2011年09月03日
コール猟の待ちと巻狩りの待ちの違い。
紋別ハンティングベースではベースの庭先が良好なエゾ鹿の猟場で、毎年ベースから100m以内でも数頭が捕獲されています。ここではコール猟や通過待ち猟が十分に可能です。
後方に見えるのがベースの屋根です。
通過待ち猟の場合は巻狩りの待ちとほぼ内容は同じです。鹿が来た場合両方共射程内に引き入れる為に人間の存在を隠すと言う点では同じです。そこで巻き狩りの場合とコール猟の場合の基本的な考え方をまとめて見ました。
巻き狩りの待ちの場合:
鹿は猟犬や勢子から逃れる為に追跡を撒こうと考えて行動します。一方で待ち場の射手はこの逃走ルートを読み、そこに自己の気配を消して射程内まで鹿を引き寄せます。
鹿は一般に猟犬より足が速く、猟犬を引き離すと20~30m歩くと10~30秒立ち止まり100~200m先までの気配を取り、その後また歩き始めます。
通常はこのサイクルを繰り返しますので待ち場の射手はかなり自分の気配を消さないと鹿に発見されて迂回されてしまいます。
猟犬が迫って来ると鹿は数百mを突っ走って猟犬との距離を稼ぎますから、ちょうどこの鹿が突っ走る数百mに当たった範囲で待っていた時だけは突然鹿が目前に現れて疾風の様に走り去って行きます。
突然の出会いとその時間の短さの為に捕獲は難しいのですが出会う事だけは出来ます。
確実に出会い捕獲する為には射手の気配を大幅に減少させなければなりません。
射手は自己の気配を消す事が出来れば今まで自分の気配の陰に隠れて気が付かなかった鹿の気配が自然に分かる様になります。
注意点としてはまず動かない事です。鹿の視力は良いのですが、目が顔の横に付いており、立体映像を見る事が出来るのは正面の僅かな領域だけです。
一方鹿が人間を判断する要素は肩から頭のシルエットと頭の動きの二つです。
木の陰に隠れるのも一つの方法ですが、それでは射撃の時に不利です。効果的なのは大きな木等を背中に付け頭も顔も銃も動かない事です。
これで2度試しましたが2mと5mまで引き寄せられました。
この様に鹿は誰もいない所を狙って逃避し様としますから射手は自らの存在を隠せば隠す程この猟の成功率は高くなります。
コール猟の待ちの場合:
コール猟は鹿が出て来そうな場所で鹿の鳴き声の笛を吹きライバルオスを呼び寄せます。繁殖期のオスはライバルオスの排除や自己の順位のキープに命を掛けています。
突然自分のエリアに他のライバルオスが出現すれば、これを排除しようとその笛の音のした方にやって来ます。それを引き寄せて撃ち獲るのがコール猟です。
近年はコール猟をする人も増えましたので鹿の側からすればとりあえず人間でない事を確認する為に様子を見に来ます。
そこで人間である事を見破られてしまえばそれまでですが、余りに完全に隠れて人間がいないのは良いにしてもライバル鹿の存在もないのはかえって怪しまれます。
原理的に最も良いのは本物のライバルオスがばっちり存在して、射手は完全カモフラージュです。これなら絶対ですが、本物の鹿は動物園にしかいません。
そこでライバルオス役をやる人を置くと効果があります。1人が適度に目立つ木陰でライバルオス役を演じ、適度に離れた所に待機する射手は完全カモフラー時に徹します。
鹿の行動時に最も目に付くのはオス鹿の角です。用意した鹿のトロフィーを本物っぽく動かしてこの木陰にライバルのオス鹿が居る様に演じます。角合わせの音を出したり木の幹を角でこすったりする音を出します。メス鹿の笛も有効の様です。ポイントは鹿っぽく行動する事です。
角を鳴らし本物を引き寄せます。
又写真のスタイルは鹿から見ると鹿が頭を下げている様に見えていると思います。
それに釣られて本物が射程距離内に姿を見せればしめた物、鹿に発見されない様に30秒掛けて銃を構えるか走られてもランニングで当てられる自信のある人は一気に銃を構えます。
事前気配を感じている場合は銃を構えると一気に走りますが、事前気配を感じていない場合の鹿は立ち止まりますから2秒程度で撃ち獲ります。
ハンティングスクールの近況:http://huntingschool.militaryblog.jp
スクール概要紹介 :http://schoolgaiyo.militaryblog.jp/
申し込みと準備 :http://seiyakusho.militaryblog.jp/
予約カレンダー :http://calendar.militaryblog.jp/
狩猟大全集入門編(52頁)公開:http://shuryoudaizenshu.militaryblog.jp/
後方に見えるのがベースの屋根です。
通過待ち猟の場合は巻狩りの待ちとほぼ内容は同じです。鹿が来た場合両方共射程内に引き入れる為に人間の存在を隠すと言う点では同じです。そこで巻き狩りの場合とコール猟の場合の基本的な考え方をまとめて見ました。
巻き狩りの待ちの場合:
鹿は猟犬や勢子から逃れる為に追跡を撒こうと考えて行動します。一方で待ち場の射手はこの逃走ルートを読み、そこに自己の気配を消して射程内まで鹿を引き寄せます。
鹿は一般に猟犬より足が速く、猟犬を引き離すと20~30m歩くと10~30秒立ち止まり100~200m先までの気配を取り、その後また歩き始めます。
通常はこのサイクルを繰り返しますので待ち場の射手はかなり自分の気配を消さないと鹿に発見されて迂回されてしまいます。
猟犬が迫って来ると鹿は数百mを突っ走って猟犬との距離を稼ぎますから、ちょうどこの鹿が突っ走る数百mに当たった範囲で待っていた時だけは突然鹿が目前に現れて疾風の様に走り去って行きます。
突然の出会いとその時間の短さの為に捕獲は難しいのですが出会う事だけは出来ます。
確実に出会い捕獲する為には射手の気配を大幅に減少させなければなりません。
射手は自己の気配を消す事が出来れば今まで自分の気配の陰に隠れて気が付かなかった鹿の気配が自然に分かる様になります。
注意点としてはまず動かない事です。鹿の視力は良いのですが、目が顔の横に付いており、立体映像を見る事が出来るのは正面の僅かな領域だけです。
一方鹿が人間を判断する要素は肩から頭のシルエットと頭の動きの二つです。
木の陰に隠れるのも一つの方法ですが、それでは射撃の時に不利です。効果的なのは大きな木等を背中に付け頭も顔も銃も動かない事です。
これで2度試しましたが2mと5mまで引き寄せられました。
この様に鹿は誰もいない所を狙って逃避し様としますから射手は自らの存在を隠せば隠す程この猟の成功率は高くなります。
コール猟の待ちの場合:
コール猟は鹿が出て来そうな場所で鹿の鳴き声の笛を吹きライバルオスを呼び寄せます。繁殖期のオスはライバルオスの排除や自己の順位のキープに命を掛けています。
突然自分のエリアに他のライバルオスが出現すれば、これを排除しようとその笛の音のした方にやって来ます。それを引き寄せて撃ち獲るのがコール猟です。
近年はコール猟をする人も増えましたので鹿の側からすればとりあえず人間でない事を確認する為に様子を見に来ます。
そこで人間である事を見破られてしまえばそれまでですが、余りに完全に隠れて人間がいないのは良いにしてもライバル鹿の存在もないのはかえって怪しまれます。
原理的に最も良いのは本物のライバルオスがばっちり存在して、射手は完全カモフラージュです。これなら絶対ですが、本物の鹿は動物園にしかいません。
そこでライバルオス役をやる人を置くと効果があります。1人が適度に目立つ木陰でライバルオス役を演じ、適度に離れた所に待機する射手は完全カモフラー時に徹します。
鹿の行動時に最も目に付くのはオス鹿の角です。用意した鹿のトロフィーを本物っぽく動かしてこの木陰にライバルのオス鹿が居る様に演じます。角合わせの音を出したり木の幹を角でこすったりする音を出します。メス鹿の笛も有効の様です。ポイントは鹿っぽく行動する事です。
角を鳴らし本物を引き寄せます。
又写真のスタイルは鹿から見ると鹿が頭を下げている様に見えていると思います。
それに釣られて本物が射程距離内に姿を見せればしめた物、鹿に発見されない様に30秒掛けて銃を構えるか走られてもランニングで当てられる自信のある人は一気に銃を構えます。
事前気配を感じている場合は銃を構えると一気に走りますが、事前気配を感じていない場合の鹿は立ち止まりますから2秒程度で撃ち獲ります。
ハンティングスクールの近況:http://huntingschool.militaryblog.jp
スクール概要紹介 :http://schoolgaiyo.militaryblog.jp/
申し込みと準備 :http://seiyakusho.militaryblog.jp/
予約カレンダー :http://calendar.militaryblog.jp/
狩猟大全集入門編(52頁)公開:http://shuryoudaizenshu.militaryblog.jp/
Posted by little-ken
at 10:23
│狩猟ロマン