2011年09月27日
獲れるグループと獲れないグループの違い。
我が愛知では巻狩りは平均10人前後のグループで行われる事が多く、1シーズン3カ月に10頭を獲ると比較的獲れるグループと言われ5頭前後のグループも少なくありません。
一方で長野や栃木の場合は1シーズンで30~50頭のグループも少なくありません。
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本州巻狩りの捕獲率の平均値として私が上げている数値が0.05頭/日-人です。
これは20人グループなら誰かが撃つので平均結果として毎日獲れ、本人が20日出猟すれば1頭が取れると言う物です。1シーズンは25日として10人でシーズン10頭ならば0.04頭/日-人、20人で50頭ならば0.1頭/日-人になります。
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手前ミソであまり比較データにはなりませんが、我がエゾ鹿スクールでは2頭/日が固い数値です。
これは1人参加であれば1人で本当に2頭と言う数値です。生徒が1日5頭以上捕獲する日も結構あり、最高は1日で9頭が記録です。(1人参加ですと回収や解体時間から1日4~5頭が限界です。)
鹿の生息密度が高ければ単独猟の方が巻狩りより捕獲効率はかなり高くなります。
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獲れない要因の分析:
巻狩りの場合は見切りや作戦会議、射手が配置に速やかに着く為にも地形や地名が分かっていなければ成立しません。その結果メニューとしては何時ものお手持ち数種類の山の中から選ぶ事になります。
メンバーは何時ものメンバーです。使用する猟犬も何時もの猟犬です。そして対戦するべく野性鳥獣側も幾つかの群れがある物の何時もの鹿なり猪が相手になります。
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つまり「何時もの山、何時もの猟犬、何時もの人員、何時もの作戦で何時もの相手と対戦」する事になります。結果として敵はすでにハンター側の事を「全部学習済ですから五感や体力に優れた鹿や猪の側が何時もの様に圧勝する」事で終わります。
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「捕獲は小物やドジな個体だけに限られ」この結果が0.05頭/日-人あるいはそれ以下になるのです。
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捕獲要因の分析:
実際の捕獲時期を分析しますと狩猟期間が始まる頃、田畑の作物も少なくなり山に移動する事で何時もの相手で無くなり、捕獲率が上がります。
また秋は彼らの繁殖期に当たりますのでその為の移動もありこれも良い方向になります。
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その結果として鹿は明らかに11月15日から1カ月程度、猪は繁殖期が長くもう1カ月程度の可能性がありますが猟期後半の捕獲の可能性は低くなります。
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捕獲数の多い地域の特徴として大きな山が近くにある場合や積雪地方に多いのですが、これも積雪による群れの移動が捕獲率向上に大きく貢献しています。
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また捕獲する事でそのエリアが直接空白になったり撃たれた残りの群れも他の場所に逃げる事で空白となったその場所に別の獲物が移動して来ます。これはかなり大きく捕獲率向上に貢献しています。
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豊猟の分析:
数十年昔まで遡って豊猟だった時を分析してみるとやはり「何時もの条件が崩れた時が豊猟」になる事が分かります。
1.車が普及して機動力が従来よりも良くなった。
2.洋犬を使う様になって追跡能力が向上した。
3.トランシーバーが普及して連絡が付く様になった。
4.モービル局が普及し遠くまで或いは全員に連絡が付けられる様になった。
5.ドッグマーカーが普及しゲームの進行が分かる様になった。
6.GPSマーカーが普及し、ゲームの進行が詳細に分かる様になった。
7.有能な新メンバーが追加され、作戦能力や射撃能力が向上した。
8.新しい猟犬が追加され、7の場合も含め相手はどう逃げたら良いか判らなくなった。
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結論として:
獲れるグループは優秀な猟犬や優秀な作戦や優秀な射手もさる事ながら捕獲する事で相手が変わっている事が何時もの条件を崩す事に大きく貢献しており、それが高い捕獲率に直結しています。
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一方獲れないグループは何時もの条件が同じだから獲れないのです。
従ってその「条件さえ崩せば獲れる」のですから隣のグループとエリアを交換したり猟犬だけでも入れ変えてみれば効果が上がると思います。
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またもう一つは安全であると言う事が前提条件ですが、捕獲の可能性が低いと思っても撃つ事です。当たればそれもヨシ、痛い目に会えば他所に逃げて行って新しい獲物が来ます。
当らなくても追い払えれば十分な効果がありますからとにかく安全である限り撃つべきです。新しい獲物との勝負であれば何時もの2倍以上の捕獲率になるのです。
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勢子鉄砲は感心しません。法的にも問題がありますが、爆音機と同じですぐに学習されて意味が無くなります。また射手の発砲で追い払う事も出来なくなります。
別件ですが、こちらのブログも少しダブっていますが、参照下さい。こちらは書き込みが出来ませんがあちらは書き込みが可能です。 鹿との出会いをお手伝いするブログ:http://ameblo.jp/little-ken/
一方で長野や栃木の場合は1シーズンで30~50頭のグループも少なくありません。
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本州巻狩りの捕獲率の平均値として私が上げている数値が0.05頭/日-人です。
これは20人グループなら誰かが撃つので平均結果として毎日獲れ、本人が20日出猟すれば1頭が取れると言う物です。1シーズンは25日として10人でシーズン10頭ならば0.04頭/日-人、20人で50頭ならば0.1頭/日-人になります。
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手前ミソであまり比較データにはなりませんが、我がエゾ鹿スクールでは2頭/日が固い数値です。
これは1人参加であれば1人で本当に2頭と言う数値です。生徒が1日5頭以上捕獲する日も結構あり、最高は1日で9頭が記録です。(1人参加ですと回収や解体時間から1日4~5頭が限界です。)
鹿の生息密度が高ければ単独猟の方が巻狩りより捕獲効率はかなり高くなります。
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獲れない要因の分析:
巻狩りの場合は見切りや作戦会議、射手が配置に速やかに着く為にも地形や地名が分かっていなければ成立しません。その結果メニューとしては何時ものお手持ち数種類の山の中から選ぶ事になります。
メンバーは何時ものメンバーです。使用する猟犬も何時もの猟犬です。そして対戦するべく野性鳥獣側も幾つかの群れがある物の何時もの鹿なり猪が相手になります。
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つまり「何時もの山、何時もの猟犬、何時もの人員、何時もの作戦で何時もの相手と対戦」する事になります。結果として敵はすでにハンター側の事を「全部学習済ですから五感や体力に優れた鹿や猪の側が何時もの様に圧勝する」事で終わります。
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「捕獲は小物やドジな個体だけに限られ」この結果が0.05頭/日-人あるいはそれ以下になるのです。
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捕獲要因の分析:
実際の捕獲時期を分析しますと狩猟期間が始まる頃、田畑の作物も少なくなり山に移動する事で何時もの相手で無くなり、捕獲率が上がります。
また秋は彼らの繁殖期に当たりますのでその為の移動もありこれも良い方向になります。
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その結果として鹿は明らかに11月15日から1カ月程度、猪は繁殖期が長くもう1カ月程度の可能性がありますが猟期後半の捕獲の可能性は低くなります。
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捕獲数の多い地域の特徴として大きな山が近くにある場合や積雪地方に多いのですが、これも積雪による群れの移動が捕獲率向上に大きく貢献しています。
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また捕獲する事でそのエリアが直接空白になったり撃たれた残りの群れも他の場所に逃げる事で空白となったその場所に別の獲物が移動して来ます。これはかなり大きく捕獲率向上に貢献しています。
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豊猟の分析:
数十年昔まで遡って豊猟だった時を分析してみるとやはり「何時もの条件が崩れた時が豊猟」になる事が分かります。
1.車が普及して機動力が従来よりも良くなった。
2.洋犬を使う様になって追跡能力が向上した。
3.トランシーバーが普及して連絡が付く様になった。
4.モービル局が普及し遠くまで或いは全員に連絡が付けられる様になった。
5.ドッグマーカーが普及しゲームの進行が分かる様になった。
6.GPSマーカーが普及し、ゲームの進行が詳細に分かる様になった。
7.有能な新メンバーが追加され、作戦能力や射撃能力が向上した。
8.新しい猟犬が追加され、7の場合も含め相手はどう逃げたら良いか判らなくなった。
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結論として:
獲れるグループは優秀な猟犬や優秀な作戦や優秀な射手もさる事ながら捕獲する事で相手が変わっている事が何時もの条件を崩す事に大きく貢献しており、それが高い捕獲率に直結しています。
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一方獲れないグループは何時もの条件が同じだから獲れないのです。
従ってその「条件さえ崩せば獲れる」のですから隣のグループとエリアを交換したり猟犬だけでも入れ変えてみれば効果が上がると思います。
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またもう一つは安全であると言う事が前提条件ですが、捕獲の可能性が低いと思っても撃つ事です。当たればそれもヨシ、痛い目に会えば他所に逃げて行って新しい獲物が来ます。
当らなくても追い払えれば十分な効果がありますからとにかく安全である限り撃つべきです。新しい獲物との勝負であれば何時もの2倍以上の捕獲率になるのです。
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勢子鉄砲は感心しません。法的にも問題がありますが、爆音機と同じですぐに学習されて意味が無くなります。また射手の発砲で追い払う事も出来なくなります。
別件ですが、こちらのブログも少しダブっていますが、参照下さい。こちらは書き込みが出来ませんがあちらは書き込みが可能です。 鹿との出会いをお手伝いするブログ:http://ameblo.jp/little-ken/
Posted by little-ken
at 10:25
│狩猟ロマン