2011年10月22日

NZ猟の掲載が予定されていたF誌がなくなってしまいました。

ガッカリさせて申し訳ありません。本件に付いて経緯を少し述べさせて頂きます。

1.本件は私のNZ猟によろしければ同行取材しませんかとこちらから持ち掛けました。
2.編集部はそこまでの予算は無いから良かったらそちらで書いて下さいとなりました。
3.そこで独自に書き始めました。書くとあれも紹介したいこれもしたいとなり53ページの我なが
  ら悪くないと思われる作品になりこれを編集部に送りました。
  アフリカのナミビア猟の記事もまとめに入っている事も伝えました。
4.次回号(Vol.18)と更に次のVol.19(狩猟専門の特集号)のどちらに掲載したいかと言う話が
  ありました。出来れば早い方の号に触り(1~2頁位)を載せてその特集号に本格的と言う
  希望(10頁以上)も出しました。
  また同時に読者にとってNZ猟より魅力の大きなアフリカ猟も載せたいと言う希望を出しまし
  た。
5.触りの打診も少し具体的にありました。触りだけで終わってしまう内容でしたので余り少な
  いのなら載せない方が良いと言うこちらの意向も伝えました。
  今回は頁の都合が付かなかったと思い、別の機会に本格的に載せたいと言う意味です。
  今にすればこの時点でVol.19の狩猟特集号は出さない方向に決まっていたと思います。
6.10月20日、Vol.18が送られて来ました。
  編集長ではなく真丘氏の挨拶で突然Vol.18で終わりになるとありました。

本当にがっかりです。私の記事を待っていた読者さん、ごめんなさい。
真丘氏の最後の挨拶を見ますと書いてはありませんが彼が中心となって1.5年後を目安にスポーツ銃や射撃の専門誌として再出発したいとありますから狩猟はもう載せない様にも感じます。

感触としては狩猟に拘る編集側(狩猟者が銃愛好者の80%を占める)と営業部側(スポンサーである銃砲店の売上げの構成は射撃銃と弾が80%に達する)にギャップが生じて話が物別れに終わり、「Vol.19狩猟特集号」は日の目を見なくなってしまったと思います。

4x4マガジン社のスポーツガンガイドブックが狩猟を扱わない理由もここにあり、初期には少し載せていた狩猟記事も途中から載せない事になりましたので5年に渡ってスポーツガンガイドブックの1部を書いた私ですが手を引きました。

狩猟が銃を使うスポーツの全てだとは申しませんが、狩猟の練習に射撃があり、それが発展して射撃と言うスポーツに発展したのではないのでしょうか。また銃所持者の過半以上は今も昔もそして今後も狩猟がメインです。
ファンシューティング誌の求めている事と私がハンティングスクールや狩猟大全集を通して求めている事は大局的に見れば極めて近い筈だと思っています。

そこで今や宛先消滅で不明になってしまうかも知れませんが、下記を編集部に送りました。

         今後のファンシューティング誌に望む事。
ハンティングはショッピングでも自然旅行でもありません。
行けば出会えると思ったら大間違い、稀に出会えても殆どは射撃に至らない所か銃すら向けられません。時には運良く発砲に至れてもそれはダメ元射撃にもなりません。
狩猟にはこんな少しも楽しくない時期もありこれも初期の狩猟の本当の姿です。

簡単に獲れないと言う点では神崎さんの記事は共感が持てます。始めたばかりの女の子が大物を捕獲する事は絶対に無いとは言いませんが、かなり難しいのが現実です。
女の子モデルを次から次に取り変えて目先路線はすでに限界かと思います。本物の狩猟記事も載せるべきではないのでしょうか。

我がスクールの生徒はそう言った女の子より1桁以上レベルが高い生徒ばかりです。
またかなりの費用を自己捻出してチャレンジしておりますから気合の入れ方が違います。
そんな彼らでも10頭程度捕獲や10日以下の経験では大物鹿は獲れていないのが現状です。

野性鳥獣の方が五感や体力が圧倒的に優れており実はこうなるのが当たり前の事なのです。
幾多の困難を乗り越えて、銃と言う道具を使いこなし、新しい対野性の能力を身に付け、これらに打ち勝つ事が本当の狩猟の喜びなのです。

射撃にしても同様です。クレー射撃をやっていると言う事がカッコ良いと言うだけではすぐに壁に突き当たってしまいます。狩猟も射撃も外観からのカッコよさだけで始めた方の80%が3年以内に辞めてしまいその末路は哀れです。
そうならない為にも多少難しい本物に触れる記事も避けて通れないのではと思います。

従来の記事と共にこれら本物に触れる記事も掲載される事を強く望みます。
そしてこれがファンシューティング誌の生き残る道ではないかと思います。それだけではなくハンターも銃砲店も生き残るには上辺だけではなく本物の追求が避けて通れない道だと思います。

私がスポーツガンのライターを辞退した理由は下記の通りです。
銃の普及に狩猟(駆除含む)の話は避けて通れないと言うのが私の持論です。
スポーツガンにも「載せているカタログも70%が狩猟用の銃と狩猟用品」「だからもっと狩猟に関する事を載せるべきだ。」「何処の国のその手の本もメインは狩猟だ。」を申し出ていたのですが、結局狩猟を取り扱わない事になりましたので私は手を引きました。

スポンサーあっての出版事業ですが、一方で読者あっての出版事業です。
貴誌の求めている事と私がハンティングスクールや狩猟大全集を通して求めている事は本来極めて近い筈だと思います。私の豊富な狩猟体験が御役に立てる時が来る事を望みます。

                愛知県安城市美園町2-7-3 立石憲司郎  


2008.1.の根室で撮影した写真でこんなのもありました。この時のトロフィーは私が捕獲した物ですが、少し本当に通って頂ければ実猟10~20日で中クラス以上の大物捕獲にまで相当な確率で至れます。
心底、私は編集者である彼らにこそ本当の捕獲をしてもらいたいと思いました。
NZ猟の掲載が予定されていたF誌がなくなってしまいました。
この写真の数年前、小川編集長は西興部で小さなゼロ歳のメスを自力で倒しました。会心のヒットではありませんでしたが、あの時の銃を天に掲げ魂の雄叫びを上げている小川(岩田)編集長を忘れません。
あれは本物です。演技では出来ません。ファンシューティング誌の中で1番輝いている写真だったと思います。


NZ猟の掲載:
解禁猟終了後から順次アップして行きたいと思います。




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Posted by little-ken  at 17:25 │海外狩猟