2011年10月02日

ヒグマ捕獲のまとめ。

ヒグマは国内最大のゲームです。男たるもの何時かは勝負したい対象です。
憧れるのは良いのですが、基礎レベルが達していない場合はこのドギュメントの様には上手く行かず、返り討ちにあってしまいますから十分な基礎を積み上げてからチャレンジして下さい。

十分な基礎レベルとは概ね下記を達成した頃になります。
1.ヒグマのオーラを感じられる事。
気配と言う言葉に置き換えても良いかと思いますが、先にこちらがヒグマを発見しないと不利な戦いになってしまいます。

2.スナップショットが出来る事。
ヒグマとの出会いは森の中やササヤブで、出会いは至近距離になります。スナップショットが出来ないとヒグマに反撃のチャンスを与えてしまいます。

3.ランニングショットが出来る事。
初弾で完全に決まれば良いのですが、そう上手く行く保証は全くありません。そうなると反撃して来るかも知れません。又出会った直後から攻撃して来るかも知れません。ランニングショットは不可欠になります。

4.超大物クラスの鹿の単独猟が出来る事。
稀に見る様な大物に出会っても平静を保って射撃できる「肝」 が必要です。
ここまで来るには必然的に累計撃墜スコアも50頭以上に達していると思います。


ヒグマ捕獲ドギュメント
2006年11月2日、36年目に念願のヒグマ撃墜。
その日はついており朝にはシカのトリプルが決まりました。その3頭を回収し解体処理をしたその後です。まだ少し時間があったのでいつものエリアのパトロールをもう少しする事にしました。クマの新しい足跡を見掛けたからです。

当日現場の100m程手前で車をそっと止め、装填しセーフティーを掛けます。忍び足で現場に向かいました。D生徒も続いています。やがて先日も足跡を見た場所に到着しました。
何の音もせず、気配も感じません。当たり前ですがそう簡単に出会える筈もありません。

これは居ないなと思いながらもふと何かを感じました。見ればヒグマです。距離約50m、まだこちらに気が付いていません。
すかさずセーフティ外し、肩付け、サイトイン。ヒグマの心臓が目に入った瞬間にトリガーを引きました。
トリガーを引く直前ヒグマは顔を上げましたが、その直後私の308の150grのトリプルショックの弾頭はヒグマの心臓を貫きました。

ヒグマはキャッと言う小さな声をあげ、斜面を転がって落ちて行きます。やがて沢の下に着きました。まだ多少ピクピクしてます。多分大丈夫と思いましたが、逃げられるともったいないので更にもう1発心臓付近に撃ち込みました。射距離は100m位でした。

命中箇所の確認をしてみました。2発共が心臓付近に入っております。(解体後心臓が割れている事が分かりました。)
体長約120cm、前足の幅12cm弱のオスのヒグマです。かなり小柄な部類です。体重は経験が無いので分かりませんが、引っ張った感触ではシカの超大物よりも多少軽いと思いましたから120~150kg程度と思います。
ヒグマ捕獲のまとめ。
          体長(鼻先から尻尾の付け根まで)120cm、オスのヒグマでした。


2007年10月29日、2頭目撃墜。
講師は何と昨年に続いて又ヒグマを撃墜です。
昨日夕方から雨となり本日は1日中降ったりやんだりでした。本日は雨の成果はたまた翌日の天候が更に悪化するのか非常に出会いの多い日となりました。

午前中の猟を終え、ベースに戻る途上の事です。ベースまで残す所3kmとなった時、何と道路脇の山の斜面のヒグマが現れました。

フルブレーキで車が止まるのも待てないで銃を掴んで車から飛び出しました。路肩までダッシュ、銃カバーを外しながら路肩に飛び降り、マガジン装着、ここからはまだ見えません。5歩程左に移動しました所で視認です。装填しながらのサイティング、すぐにスコープに入りました。

こちらを振り返りつつヒグマは小走りで逃げて行きます。距離は初弾が約60m、ランニングの要領で発射、命中です。多少ヨロけましたが走りは止まりません。次弾を装填して距離約65mで第2弾発射です。これも命中しました。第3弾と思って装填しサイトに入れるとその時ヒグマは急に足が乱れて斜面を転がって落下し始めました。

落下が止まった所で止め矢を撃ってやろうと準備をしておりましたが、ヒグマは落下が止まってもグンニャリしたままです。小石をぶつけてみました。反応はありません。念の為もう一度今度はかなり大きめの石をぶつけてみました。命中するとグンニャリだけで反応はありません。

念の為に更に10分見守る事にしました。昨年のヒグマは120cmとかなり小さ目でしたが、今度はかなり大き目です。全く呼吸等の動きも見当たらないのでやっと死亡を確認し、カメラを持って出直しました。ヒグマは175cmのメスのヒグマでした。命中箇所は2発共が心臓近くでした。1発は左前足をブチ折っておりました。

この1週間で2度もヒグマに遭遇し今回は捕獲に成功出来ました。我が紋別スクールは1段とヒグマの可能性が高くなって来ました。
ヒグマ捕獲のまとめ。
             体長(鼻先から尻尾の付け根まで)175cm、メスのヒグマでした。


2007年10月31日、3頭目撃墜。
久しぶりに超大物の84cm、そして何と何と再びヒグマ捕獲です。
朝一番は邪魔が入り不猟でしたが、所要で紋別市街からの帰りの事です。畑の真ん中の明らかに超大物がいます。逃げられるとシャクですから念の為やや遠距離の距離200mから射撃、射弾は予定通り肩甲骨と背ロースを粉砕しシカはその場にひっくり返りました。超大物の場合はこの場所を撃つ事が1番回収率が高いと思います。
ヒグマ捕獲のまとめ。
                       角長84cmの超大物。

それだけでも今日は嬉しかったのですが、S師の希望で白滝方面に出猟しようと言う事になりました。
ベースを出発して2kmの国道です。ふと何かを感じ、見ると道の脇の森の中に座っているヒグマを発見しました。

あとは先刻の29日と殆んど同様ですが、本日の私は助手席で射手をしており路肩にも近く、車の停車操作も不要ですから更に速く射撃準備が完了しました。
距離約50mで射撃、会心のヒットと思いましたが、なぜかヒグマは倒れず、走り出しました。しかし周辺の笹薮もガサガサしておりません。

ヒグマは極めて近くに潜んでおります。S師が血ノリを捜索、今度は私が支援射撃です。
ヒグマの逃げて行った方向に5mほど進んだ時、私はS師のすぐ5m横にヒグマが倒れているのを発見しました。すぐに止め矢を撃とうとしましたが、ヒグマはもう瀕死でかろうじて末期の呼吸だけをしておりました。

そこでS師に止め矢を撃ってもらおうと思い、すぐ左横5mに居るとそっと知らせましたが、S氏は予想以上にビックリし、ちょっと悪い事をしたかなと思いました。

今度のヒグマは全長150cm、昨年の第1号と先日の第2号との中間程度の大きさです。
北海道入りして9日で3回ヒグマを目撃し、その内の2頭を捕獲してしまいました。こんなにツイていて良いのでしょうか。この出会いは偶然ですが、それを発見し、射獲に結び付けたのは講師の熊に対する実力が上がった事が原因と思います。
ヒグマ捕獲のまとめ。
                        体長150cm、メスのヒグマ。

更に夕方3頭のメスジカを捕獲しました。






Posted by little-ken  at 10:22 │ヒグマ捕獲。