2008年08月25日

フリンチング射手が2日目に12mmを出しました。

さて皆様のスラグ&ライフル銃は当たりますでしょうか? 中々当たらないのが現状です。

実戦で50mのシカに急所は直径300mm、実戦倍数3 (5~10回位のシカとの出会いの経験が必要)にしても50mで最低必要射撃精度は100mmです。

私の場合ですとこれに達するのに6年掛かりました。更に100mのシカに当てられる様にするには50mで50mmですがこれに達するには更に5年程のトータル11年掛かりました。ワンホール達成まではトータル18年でした。

沖縄から来たフリンチングに悩む50mで400mmのR生徒に対して今度開発したばかりの新理論で射撃講習を行ったところ、講師の私も驚いたのですが、フリンチングが解決した途端に4発ワンホールの12mmを記録してしまいました。

しかもレスト無しのテーブル撃ちです。この当てる秘訣は講師独自の考えですから全員に有効であるかは疑問ですが、ぜひ1度お試し下さい。

1.沖縄よりR生徒射撃スクール受講。
沖縄から来たR生徒は36歳、過去3年間で20日出猟、バックショットでシカとイノシシに合計5回発砲するも撃墜はゼロ、撃墜は鳥のみの数羽、スキートは60%程度の命中率、スラグは数十発と言った実戦も射撃も経験量があまり多くないハンターです。(沖縄には射撃場が無いのも原因です。)

今まで普通の鳥撃ち自動銃で数回スラグを撃ちましたが50mで30~50cmと標準的なフリンチング射手でした。エゾシカ猟に向けて今回初めて本格的なスラグ銃を購入しました。

そこで本人のたっての希望で特別コーチを行い、新しい私の考えである「命中させる秘訣」は「持たず 握らず 当てず 引かず」を指導しました。今回のサベージ210F(12ゲージのボルト式)は入手後の初射撃でした。彼に取っても本格的なスラグは初めてです。

強力な12ゲージのレミントン弾は今回もR生徒をフリンチングに陥れ、初めて間もなく連続3発が600mmもある150m用のライフル的紙の端ギリギリだったり、その後も的紙にすら当たらない弾も何発か出ました。ここまではよくある普通の射手の普通の射撃結果ですが、後半の射撃では講師の射撃理論と指導が良かったのかフリンチングを押さえ込みに成功しました。
フリンチング射手が2日目に12mmを出しました。

2.サベージ210Fの初回射撃結果。
結果は安定してからの比較的初期に反動のやや軽いフェデラルで出した50mのテーブル撃ち5発が54mm、これだけでも十分講習を行った甲斐があったのですが、まだまだこれに留まりませんでした。

最後の方にはあのビビリまくった強力なレミントンカッパーサボットでも何とワンホール崩れの41.5mmが出ました。(次頁左写真) レミントンは本番にも使用予定の弾ですが、初射撃で良くぞここまで出せたと思います。(下馬評ではサベージとの相性が良いとの事です。)
フリンチング射手が2日目に12mmを出しました。

指導が良いのか理論は良いのか、はたまた射手が良いのか、とにかく予想を上回る結果でした。命中させる秘訣の「 持たず 握らず 当てず 引かず」が精度的にもまたフリンチングの即効効果に対してもかなり有効で有る事が照明出来て講師は非常に満足です。

近年の銃と弾は基本的にはライフルでもスラグでも100mでワンホールが出る位に当たるのですが、射手が余計な力を加えて撃つのでわざわざ当たらなくしているのです。なるべく余計な事をせずに銃だけで発射させる事と同じ様にすれば当たるのです。

           
3.2日目の射撃で4発が完全ワンホールの12mm。
何年か後にはR生徒も本格的なワンホールが出せるだろうと思っておりましたが、これを書いている最中の翌日早々に驚きを超えてビックラする事件が起きました

何と中心からは102mmズレてはおりますが、4発は完璧なワンホールで12mm、30mmほど左下にズレたミスショットのもう1発も入れても何と33.5mmです。スラグの場合の普通はこれの2~3倍までならズレても通常はミスショットとは言いません。
10年選手でもこれが出せる人はかなり少ないと思います。このデータからすると本銃だけかも知れませんが、サベージの限界は12mmに訂正です。
フリンチング射手が2日目に12mmを出しました。
 

 リトルケンハンティングスクールではこの様にスクールの本番の効率を高める為に射撃ツアーや事前講習会も行なっております。

使用射場は愛知県総合射撃場、土日は射撃場が混むのと仕事の関係上で月曜日と木曜日に、又このボランティア指導の対象はハンティングスクールの生徒に限らさせて頂きます。

費用は私の分を含む実費のみ、日当は不要です。当方の車を使用すれば車代実費が掛かります。愛知県総合射撃場は装弾の販売をしておりませんから弾の持参が必要です。遠方の方は講師の敷地にて無料キャンプも可能です。

スラグ銃&ライフル銃はこの様に上手くやれば僅か数日で当たる様になります。
R生徒の様にフリンチングに悩んでいた生徒もたった1日で大きな効果を出せ、2日目には驚異的な片鱗を出せました。フリンチング対策に魔法は無いと思っていましたがあったのです。

これから始める方、最初が肝心です。今が当たらない方、早く受講されたら如何ですか? 絶対に効果があるとは断言出来ませんが、相当な効果があると思います。
ハンティイングスクール以外の方も有料で指導出来ます。




同じカテゴリー(射撃&銃&弾)の記事画像
今度はライフル射撃に行って来ました。
サコー75改スイングスペシャル。
万能ショットガンSKB1900改スイングマスター。
同じカテゴリー(射撃&銃&弾)の記事
 ライフルハンターの究極の射撃。ボルトは自動より速い。 (2011-09-19 17:21)
 今度はライフル射撃に行って来ました。 (2011-09-08 16:43)
 高齢に伴う技量低下に思う事。 (2011-09-05 15:03)
 サコー75改スイングスペシャル。 (2008-07-13 14:45)
 万能ショットガンSKB1900改スイングマスター。 (2008-07-13 14:39)

Posted by little-ken  at 16:37 │Comments(2)射撃&銃&弾

この記事へのコメント
標的目的で20番のsavage220Fを使用していますが、50mで13mm~20mm程度にコンスタントにまとまります。フェデラルの装弾と相性が良い感じですがレミントンのPRA20で一度3発8mmという結果もでていますので、銃と弾の限界を探るのも面白いですね。ただ初速がライフルと比較して遅く反動が強い為たくさん撃って疲労したり油断すると盛大に散ります。サボット銃は使いこなす醍醐味にあふれていて毎回射場に行くたび気持ちが引き締まります。
Posted by 群馬の更新1回目の素人 at 2015年01月16日 22:57
それは中々良い射撃データですね。

宜しければぜひ実戦で試してみて下さい。
実戦になりますと慣れない内は逃げられてはいけないと足が地に着かない焦り射撃となりがちでこれまた別格の面白さがあります。
Posted by little-kenlittle-ken at 2015年01月17日 13:32
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。