2008年02月02日

初の女性Kotomi生徒とファンシューティング誌が来ました。

16日。
ここ十年余でNO.2の87cmを捕獲しました。午後からは初の女性Kotomi生徒とそれを取材するファンシューティング誌が来ました。

朝8時頃2日前に見かけた大物に再び出会えるのを期待して大きな牧草廃畑に出向きました。予想通りと言うか希望通りと言うか先回の大物がメス2頭を連れていました。500m先をすでに走っています。200m弱になるまで追跡しそこで走行中の大物を射撃しました。
嬉しい事に1発で即倒、残る2頭は沢の方向に向きを変えた為に射撃不能になってしまいました。再度追跡です。幸いすぐに追い付き今度は100mでランニング射撃です。3発で2頭にヒット、しかし1頭は回収出来ませんでした。

倒して大物を見に行ってビックリです。何と87cm、これは北海道猟11年間に約500頭を捕獲しましたが№.2のサイズです。№.1は97年に捕獲した98cmです。
本日午後からはKotomi生徒とファンシューティングが来ます。この撮影用に午後までバラさずに置いておく事にしました。
結果的にはKotomi生徒とそれを取材するファンシューティング誌一行は4日間の正味3日から10回のチャンスがあり3頭捕獲となりました。天候的には2日間が最悪の谷間となってしまいました。もう1日いればそれ以降は再びチャンス大きく好転したのにと思うと残念な事です。

到着日はAMに講師が倒した87cmのシカと対面、回収と解体実習となりました。3名ともその巨大さにはビックリしておりました。PMの新たな出会いはありませんでした。

17日。
急な冷え込みにシカがよく動き、8チャンスがあり伝説のモンゴル丘も攻めて3頭捕獲となりました。

モンゴル丘の猟法は基本的には巻き狩りです。他の根室会員の中に一般的な猟犬を使う巻き狩りではなく猟犬を使わない巻き狩りを行ないます。半分のメンバーが勢子を兼ねた忍びで残り半分は通過待ちを兼ねた待ち猟で東北地方以北ではこれが巻き狩りのスタンダードでもちろん北海道でも巻き狩りと言えばこれを指します。

ここで私が行なう巻き狩りはイメージ的にはアフリカのサバンナ大草原で行なわれている様な車で追跡する事を前提した巻き狩りです。勢子側の車が1台、射手側の車が1~2台、射手は各々の車に1名いればベストですがドラーバーが射手を兼ねていても構いません。

勢子の車は沢の淵をゆっくり走りシカを追い出し、飛び出せば射手側の車に逃避方向を連絡をします。もちろん射撃可能であれば勢子側が撃ち獲ります。射手側は追い出された位置や連絡のあった逃走方向から数ある逃避ルートのどれかに向かって車で先回りする猟法で、元々が追跡猟に近いタイプとなります。

一度待ちに掛かり撃たれますとシカはまた方向を変えます。そうするとまたその方向を読んで急行し待ち受ける又は追跡しシカに勝負を何度も挑めます。
上手く行けば群れは複数の場所から出ますので以後それが何度も繰り返されると言う、それはそれは男の心を熱くする狩猟方法なのです。

講師は単独猟でもこれを行う事がしばしばあり、単独でも上手くやればソコソコ獲れます。一般の根室会員がこれを行なってもコースが読めない為に殆ど獲れない様で、彼らは相当な台数(人数)で巻き狩りを行っている様です。

さて今回の我々は二手に分かれ勢子側が本項講師S師と神崎ライター、こちらは私とKotomi生徒&小川編集長です。勢子の神崎ライター側から4頭の群れが飛び出しましたが射撃は不可能でした。しかし群れはこちらに走って向かって来ます。取り合えず向かうがこちらに来る様ですから移動は不要です。
250m先にやや視界が開けた所があります。シカはここで立ち止ると判断し車から出て射撃準備をしました。そのままランニングになる可能性が高いからです。

シカは予想通りの場所で一時停止しましたが、予想停止時間は約3秒、これはKotomi生徒の870も届かず、小川編集長のライフルも間に合わないと見て講師が発砲、1頭がその場に座り込みました。残り3頭は予定と違い引き返しましたが、途中で二手に分かれました。当然2頭の方を追跡します。

追い掛ける事500m、50mまで追い付きました。前方の小高い丘で車から出てランニングディア射撃をする事を生徒に告げます。射撃開始時は100m強、Kotomi生徒&小川編集長も撃ちます。もちろん講師も撃ちます。3人合計で7発ほど撃ちますと1頭はその場で倒れ、もう1頭も少し走って倒れました。この2頭は共同撃墜です。その後Kotomi生徒に止め矢を撃ってもらいました。

初の女性Kotomi生徒とファンシューティング誌が来ました。
到着早々に87cmと対面出来たKotomi生徒と神埼ライター。彼らの見た範囲で過去1番大きかったそうです。私が10数年で約500頭を倒した中でもNO.2だったのですから。それは当たり前なのです。 

初の女性Kotomi生徒とファンシューティング誌が来ました。
このモモ私より重いカモ。根室は超大物でも脂のノリもあり肉が柔らかく他地区とは比較にならない上肉です。 

その日は他にも随所でシカとの出会いがありKotomi生徒、小川編集長、神埼ライターの全員が少なくとも2回以上の発砲チャンスがありましたが、残念な事にモンゴル丘以外では命中弾は有りませんでした。
特筆は午前中の猟を終えベースまで残す所100mになった時の事です。ベースのすぐ横70mを80cm級オスと4頭のメスが走り抜けました。大物オスは踏切から根室本線に入り何と無人の別当賀駅のホームを駆け抜けて行きました。追跡しましたが、残念ながら公道や民家等に阻まれチャンスには結び付きませんでした。根室のシカはかなり手強いのです。

18日。
昨日はあれほど動いたシカも殆んど動きません。チャンスは1回、捕獲ゼロ。
メス2頭の群れに50mで出会いましたが、残念ながら発砲まで持って行けませんでした。
伝説のモンゴル丘も本日は留守の様です。

19日。
AMは出会い1回のみ、捕獲ゼロ。Kotomi生徒一行はこれでお帰りです。
朝やや見難い林越しの150mに70cm級が居ましたが生徒には発見が難しかった様で時間が掛かり過ぎて逃げられました。モンゴル丘は本日も留守でした。
Kotomi生徒一行はこれで帰りましたが、来シーズンの紋別スクールに向け早即に特訓を開始するとの事です。ファンシューティングVol.5 (5月頃発売予定)にもう少し詳しく出て来ると思います。

それにしても取材一行は1月の中でも結果的には最悪の日程に掛かってしまいました。何とか3頭捕獲で最低限の体験と取材はしてもらえ良かったと思っております。
あまりにシカに出会えず、私の射撃も外れてばかりだとしたら、「なんだケンさん、言うだけでシカにはで会えないし、腕は良くないんだ。」と思われてしまいます。そうならなくて「イかった」「イかった」でありました。
PMはメス6頭の群れに出会いましたが、方向が悪く撃てませんでした。

初の女性Kotomi生徒とファンシューティング誌が来ました。
左Kotomi生徒の掲げているのが今回対面した87cmです。右は小川編集長。

初の女性Kotomi生徒とファンシューティング誌が来ました。
200kg近い超大物の運搬に挑戦中のKotomi生徒、柔な男性生徒でも全く動かせないのに彼女は50cmも動かしました。写真からも巨大さが分かります。






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Posted by little-ken  at 19:08 │Comments(0)スクールの記録

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